父は私が27歳のときに、
母は昨年亡くなりました。

父は腎臓を悪くして突然病院に
運ばれて2か月であっけなく。
母は癌で2年の闘病の末に。

私の結婚式の翌月に発覚した癌。
ステージがかなり進んでいて余命半年を
宣告されていたので、
決意したわけではないですが、
看病を見据えて、できたらできたで
喜ばせられるかもしれないけど、
子どもはおあすげかななんて
思ってました。

そしてお葬式。母が私の赤ちゃんを
楽しみにしていたことを親しい方々から
聞かされました。
私には「子どもがいなくたって
幸せになれるよ」といつも言っていた
のに、あれは35歳を過ぎた娘がもし
子どもを授からなかったらという思い
からの優しさだったんだな、と。

亡くなった翌月、不妊外来に飛び込み、
タイミングを教えてもらって、その
翌々月に妊娠しました。
母が授けてくれたのだと思ってます。
ふーさんを母に会わせたかったと
後悔の気持ちに襲われますが、
ふーさんは母に似てるんですよね。
ふーさんの中に母はいるな、と思います。

でもふーさんとの日々、母に聞きたいこと
が山ほどあります。
「私の時はどうだった?」
「こんなときどうしたらいいと思う?」
ただただ私の日々の悩みを聞いてもらい
たい、という甘えた気持ちになることも
あります。

機会があれば母の一代記を書きたいと
思うほど、波瀾万丈な人生を送った母。
母の人生の話を聞くのが大好きで、
離れて暮らすようになってからも
長電話ばかりの仲良し親子でした。
私の尊敬する女性ナンバー1。
大好きな大好きな母。
母は、「あなたを育てるのは本当に
楽しかった」といつも言ってくれました。
私もそんな子育てをしたいと思ってます。

いつも本を読んでいた母の影響で
私は本屋になりました。
私が外で遊んで帰ると、近所の子が
家で母と遊んでる、そんな環境でした。
受験勉強は台所のテーブルで、
母は近くで夜遅くまで付き合って
くれました。
私はそんなにいい人間には育ち
ませんでしたが、
母がしてくれたようにふーさんを
育てられたらと思ってます。
これから幾度も母との日々を思い出す
んだろうな。それが母への供養にも
なったらいいな、とも。

とりとめもなく、母への思いを
綴ってしまい、失礼しました。

本屋らしく一冊紹介すると
「おかあさんとわたし」


この本を読むと、ぶわあっと
母との日々を思い出します。
何度開いても泣いてしまう。
子育てをはじめて自分の子ども時代に
思いを馳せることがある方に
とてもおすすめです。

母似のふーさん。
母のように逞しい女性に
育って欲しいです。
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