『宇田川町cent-trente-neufサントラントヌフ』

渋谷宇田川町。

渋谷が終わるところであり、もう少し歩けば

緑豊かなNHKや代々木公園の空気が感じられるところでもある。

沢山のレコード屋があってよく行くのだけれど、

レコードを黙々と探すことしかしない場所でもある。

宇田川町の真ん中にある東急ハンズ周辺には人が多いのだけれど、

そこから一歩入ると驚くほど人が少ない。

そんな場所にＴさんのお店であるcent-trente-neufができたので、

オープニングパーティに行ってきた。

Neuf, Nid, Eau, Riz, HUIT, Quatreに続いて何と７店舗目だそうだ。

（海の家も入れると８店舗目だ）

宇田川町で食事をするなんて、

昔あったマンハッタンレコードの隣の吉野家くらいだろうか笑

（今でもお香と牛丼が混ざった微妙な香りが忘れられない。）

もちろんここも他のお店と同様、店員さんの手作りの内装。

僕はＭＤ※が好きではないのだけれど、

（※merchandising、商品化計画、店舗計画）

Ｔさんや店員さんが、自分達が思う心地良い空間を作り上げた結果、

多くの人が訪れている店舗となっていることは興味深い。

MDというのは、結局作り手の思いが入らない場合が多いのではないか。

「この立地なら、ターゲットは20代の女性で…」

というようなことはあまり好きではない。

まるで思いが感じられない。

こんなものばかりだと、誰もが他所のものを作り、

他所のものを使うという状況が生まれ、

適当なもので世の中が溢れるような気がしてならないのだ。

セルフリノベーションは、この状況を打開する一つの方法だ。

それにしてもカウンターがあるのがいい。

一人でもふらりと寄れるし、店員さんとの会話も楽しめる。

こういうお店は渋谷には少ないのだ。

もっと前からあったらレコード屋巡りの合間に

よく利用していたんだろうな。

■cent-trente-neufサントラントヌフ

セルフリノベーションケーススタディ＋中目黒一軒家PLATHOME