私は『銀色夏生』が書く言葉に共感してしまうことが多かった。
ずいぶん昔…
この人の新しい文庫が出るたびに買った。
気付けば…
棚にこの人の本がずらりと並んでいた。
何度も引っ越しをしたが
この本だけは、捨てずに今も棚に並んでいる。
『わかりやすい恋』
最初に手にしたのは、この本だった。
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あなたをあきらめる理由を
ひとつひとつ数えあげてみた
あなたを嫌いになる理由を
小さいことから大きいことまで
性格の違いや好みの違いも
そうしたらわりと次から次と出てきて
10コも20コにもなった
そして
こんなことまでして忘れようとしている
この恋の深さにハッとした
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これはこの本の一部。
こんな他愛もない言葉に
共感していた。
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あなたが私にとって大切な人であることが
あなたにはわからないかもしれないけど
私には わかる
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また、載せます。
人の記憶とは
決して
ひとりでは作れない
個人の記憶とは
常に曖昧で
時に装飾されている
しかし
誰かと共有した記憶は
実に鮮明で
多大である
常に記憶とは
積み重なっていくはずであるが
時に記憶とは
書き換えられているように思える
しかし
誰かと共有した記憶は
書き換えられることもなく
互いの糸を手繰り止せ
思い出す
そのため
記憶そのものが
最大限に引き上げられる
思い出は
誰かと作るほうがいい
今日の記憶
誰かと共有しましたか?
あなたの記憶は
誰かの記憶…
誰かの記憶は
あなたの記憶…
になるかも知れないですよ
※あくまでも自己解釈です。