電車にて。


前に立つ親子。


子どもの手にはアイスの棒。


すぐに最悪の事態の想像がわく。


「お願いだからそうならないでね。」


心の中で願っていた。



何事もなく電車は次の駅、駅へと進んでいく。


と、今度はリュックを親に渡し…

というか押し付け始め、

親が拒否すると
「ねーーー!!!」
と強い声で怒っている。



そして、、、


親に蹴り一発。



びっくり


プンプン


ムキー



この時点で、心の中でこうなった。


親は怒らない。


というか、


「じゃあここに置くね。
警察くるから」





その頃、アイスは残りわずか。


無事に食べきれるかと思った次の瞬間…



ピュッ💦


ポーン


ゲッソリ


チーン


やはり想像したことは現実になる…

ショボーン

「…あ、、とびましたか??」


「はい。」


「すみません💦💦」

ティッシュを受け取り拭く。


「ほら、謝って。ついちゃったんだって」
親が子に告げる。




「いえいえ、大丈夫ですよニコニコ









とは言えなかった。




起きたことにびっくりしているのかおとなしくなる子ども。


何度も言い聞かせる親。



そして私も



引けなかった。



頭と胸が震え、熱を感じ始めていた。





しばらく待ち



やっとの言葉が聞こえた。



安堵した。



自分が降りる手前で去る親子。


改めて言葉を受け取る。




こんなこともあるか。と
強く一息吐いた。









想像は現実になる。




だったら
幸せな想像をしよう。


そう誓ったのであった。