私の家は広島でもかなり街中にある。はずである。
しかし何故だか、
街中なのに、
うりぼーが私に突進してきて、家の中に侵入しようとした。
うりぼーはとてもかわいい。
でもわたしは、どうしてもうりぼーを受け入れることができない。
うりぼーを家に入れずに済む方法は何なのか、ずっと考えていた。
ちょっとドアを開けようとすると
その隙に
ささっと入り込んでしまう。
どうしたらよいのだろうか。
もしも、うりぼーが家の中に入ってしまったら、
どう整理してよいのかわからないくらい
ぐっしゃぐしゃになってしまうだろう。
そう考えていると、
目が覚めた。
ここのところ、
ずーっと胸の中に溜まっていたしこりを
今、
自分の手で
探り探りえぐって
出せそうな予感がしている。
もしかしたら、うりぼーはそれを出すのを助けてくれるのかもしれない。
そうだ、
うりぼーは私なんだ。
追い出そうとするのは、過去に囚われすぎて一方向からしか
物事を判断することのできない、
間抜けな
もう一人の自分。
そう、私の好きな洋服のブランド、スピックアンドスパンのお店で
このところ大好きなワンピースの
コーナーばかりをうろうろしているのと同じだ。
ワンピースのコーナーには
たたんであるさらに凝ったデザインのものも
あるかもしれない。
また、インナーに用いる素敵な刺繍の入ったキャミソール
などもあるかもしれないのだ。
ワンピースだけじゃない、オールインワンだってある。
さらに奥には、もっと素敵な洋服があるかもしれない。
私は同じところをぐるぐる廻っていただけだった。
しかも、何よりお店はスピックだけではない。
今、3階まである店の3階から1階まで駆け降り、
出口を出かかっているところだ。
うりぼーが見せてくれようとしている世界は
恐らく私が本当に達成したい、実現したい思いに
最も合致していると思う。
そう思うと、
曇っているのに雨も降らないカラカラな心に
一筋の光が差し込んだような心持になった。
今まで見えていた景色を
少し明るくすることもできよう。
今は、お店の中をもっと落ち着いて見てみよう。
まだ見ぬ素晴らしい洋服があるはずなのだ。
追われるよりも追う立場になったら、
人生を長く生きていくことに初めて安堵した。
何かをやるのに遅すぎることはない。
自分と対峙して考えることも動くことも両方
真剣にやるってやっぱり大事だなっと感じられた。
それにしても、
長かった。
この文章も長いし。
いや、ここでこの想いに気づけて良かった。