初詣のおはなし PART2
あ
そういえば
その初詣の際に
すごいヒサシブにある人とあったんですよ
ある人というのは
僕が小学校のときに
習い事で
書道を
していたんですけど
その習字の先生なんですよ
僕は四人兄弟なんですけど
そのうち三人がその先生のところへ
書道をならいにいってました
小学生のとき以来だから約15年ぶりくらいですよね
15年ぶりにあった先生は
なんか全然おかわりなくって元気そうで
でもなんか心なしかちょっと小さくなったような印象でした
その先生が僕ら兄弟を見るなりこう言いました
「おおおお、イタズラ兄弟!!おおきくなったなー!!」
でした。
先生がいうにいは
もう何十年も習字教室を開いているが
僕ら兄弟が一番ワルガキだったそうですよ![]()
ま
習字の教室で
鬼ごっこをしたり
顔も体も服も靴下も
真っ黒にして帰るこどもは
そういなかったのだろう
でもね
でもね
この習字の先生は全然怒らなかったんですよ
われわれ
ワルガキどもを
あんな落ち着きのなかった三兄弟も
なんだかんだで
その日、書かなければいけないものを
きちんと書いて提出していた
なんか
「いくら遊んでも時間かけてもいいから、字を書くときは集中してきちんと書くんだぞ」
ってそんな感じのことを言われてた記憶がある
ある日ね
その先生が
その日の教室が終わったあと
僕にちょっと残るように言ってきたんですよ
するとその教室のあと
先生はおもむろに
長机を片付け
いままでみたことなかったトテモ大きな
半紙を
床に広げ
僕に
この半紙に「夢」という漢字を書くように指示したんですよ
そして僕がそれまで持ったことない大きさの筆を渡され
その筆で
それまで書いたことのない大きさの
「夢」
という字を書いた
初めて書く戸惑いがあったせいか
なんか不恰好というか
ちょっと迷いのある それでいてイキオイのある
「夢」
になった
僕としてはもう一度書き直したかったのだが
先生は
「よし、これでいい」
と、一言いった
僕も ま いっかとおもいその日は帰った
後日
自分宛に
書道の県のコンクールで佳作を受賞したという
通知が届いた
ん
なんじゃこりゃ
と
おもったが
ああ
あの
「夢」か!!!とすぐきづいた
先生は自分になんのために
夢という字をかかせたかは
よくわからないけれど
夢って
きれいじゃなくても
不恰好でも
一等賞じゃなくても
迷いながらでも
自分に正直に
自分のペースで
自分の勢いで
描ければ
それでいいと思う
先生は別れ際に
僕に
本当にいい男になったなーーー
と
言ってくれた
告ぎあうときは
もっといい男になったなーーー
と
言わせるために
がんばります
はい
オヤスミ