▼週明けの月曜日、問合せへのメール返信や飛込みで入る拠点内打合せの後、昼食時には慌ただしく職場を後にする。

 

 

▼実家のある、地方都市近郊のベッドタウンに電車で向かう。今日は母の介護認定調査の日。「支援」のままで維持するのか、一歩進んで「介護」に入るか。こればっかりは等級が上がれば良いものではない。かと言って自立できると強気になったり、または思い込みで等級が低いままになり、怪我したのでは元も子もない。こんな複雑な気持ちを抱えながら、しばし車窓の風景を眺めていた。

 

 

▼実家の駅に着く。10年前までは駅前でも田んぼが広がり、反対側は少し行くと海。。。そんな歴史を感じさせていた田舎町が、今や大きなメディカルタウン 、医療・介護拠点に変貌!

 

 

▼中核の総合病院には頻繁に救急車がやってくる。緊急処置やオペだ。その周辺に、かかりつけ医になり得る内科、整形外科、眼科、歯科、皮膚科などの個人病院が、十重二十重に数多く集まってきた。付随して数多くの調剤薬局。これらが集積し、さらに工事中の個人病院の建築がちらほら。

 

 

▼最近、とみに増えているのが介護関係の施設。親の介護のことは首都圏に住んでいた頃から気になっていた。遠距離介護になったら大変だなと。当時は特養、老健など、これらが一般の老人ホームとどう違うのかなど、名前は聞いていても、明確に識別できていなかった。これが自分の身近なこととなり、だいぶ見分けがつくようになってきた。今や高齢者サービス住宅、通所デイケア、リハビリ。。。ほんとにいろいろな高齢者向けサービスがあると感心する。

 

 

▼最近できた近所の薬局には、ドライブスルーが併設されていた。ハンバーガー屋じゃないのになぜ?

 

 

▼高齢者にとって、特に足が不自由な場合は、ちょっとした移動も大変。病院で処方箋をもらって、薬局で渡して、調剤を待って、お金を払って、薬をもらって、家に帰る。これが大仕事なのだ。

 

 

▼病院からタクシーに乗り、乗ったまま薬局で処方箋を渡して、自分は一足先に自宅へ帰る。帰宅後待っていると、薬は一包化されて後で自宅まで届けてくれる。こんなサービスがなされている実家の街に驚いた。

 

 

▼昨日の日曜日の夕方、介護福祉士とケアマネージャー同席のもと、これまでのこと、今後のことを話し合った。「話がとても長かったり、あちこち飛んでしまったり。時に思い出に耽る母の話を、丁寧に傾聴していく彼らの姿」この様子に立会い、人との関わりを仕事とされている方々の基本を感じ、とても印象に残った。

 

 

▼「傾聴。私はできている?」大変手厚い支援体制、介護体制に感心しながら、人の役に立ちたいと思っている自分の、今後の歩み方を考える時間となった。