平成3年から新宿で按摩を始めて30年、
病院、整骨院、スポーツクラブ等の職場経験をして、
2011年春より日本橋小舟町の治療院で多くの方々にふれ、
感じることは、パソコン等の普及のため、
体幹、特に肋骨間がかたくなり、氣血のめぐりが悪くなっていることです。
背骨際には脊髄神経があり、各内臓に通じています。
薬や療法にたよる前に、
その固まっている背中(背骨)、動かしませんか!
どんな不調、病気もまず、血液の巡りを良くして、
神経の働きをスムーズにすることが先決と思うのです。

日本人はかつて腹とか丹田を大事にしてきました。
行動は腹、腰、丹田から行なっていました。
しかし今現在は丹田がどういうものかわからなくなってしまいました。
武術から武道に移行する際、立ち方三年、歩き方三年と言われた
地味な基本練習をはぶいてしまった為、丹田とか、功力がわからなくなり、
わかりやすい西洋式現代のトレーニング方法を取り入れ、
筋力にたよったスポーツになり、高齢になったら行ないにくいものになりました。
私は幸い伝統的な地味な練習のおかげで丹田や、
年齢に関係ない体づくりを少しは習得できました。
私は日本人には、再び、腹、腰、丹田を会得してほしいと思っています。
そして幕末の志士の様な人が、一人でも多く日本に出て欲しいと願っています。

よく街中で、やることがない、あちこちが痛むなど、
年配の方の立ち話が耳に入ると、
私は、今まで出会った武術の先生方を思い出します。
皆、高齢でありながら元気で頭脳明晰でした。
あ~、これを知れば、退屈な時間はなくなり健康にもなるのにと、いつも思います。
ある先生は、全身、エネルギーが満ちていて、肋骨の間も充実していて、
拳で打っても、こちらの方が痛い程でした。
手足を硬い物に打ちつけるような練習はせず、内臓を養い、気血を全身にめぐらし、
一つ一つの細胞を充実、強化した結果、そのような体になっていました。
当時81歳でした。お顔は血色良く、目はきらきらしていました。
また凄く健脚でした。昔の写真を見せていただいたら、
30代は胃を病み、やせて、げっそりしていました。
日々の錬功(内功)で、このように体が変化していったとのことでした。
「合理的(東洋医学的)で、心臓に負担をかけずに出来、元気が出てくる。
年をとってもできるし、おとろえない。人を打つより、
世界と向き合うようになる。」
と先生は言っていました。今は道教の修行をしているとのことでした。
しびれました。
私は、今まで習い覚えた方法から、効果があり、わかりやすいものを、
皆様の身につくように、お伝えしたいと思っています。
老若男女、誰でもでき、心臓に負担をかけない運動です。
内容は伝統武術、気功、古神道の基本や立(歩、座)禅で心身を練り養います。

当院HP 養生禅(自強養生法)
http://www.marvel-force.jp/self_care/training/