適当であるということ | 情報システムコンサルタント『けんぢ』起動中

適当であるということ

けんぢは『適当』という言葉が好きだ。
この『適当』という言葉、二つの意味がある。

①ぴったり合っていること。
②何とかその場を繕うこと。

けんぢが好きなのは前者である。仕事柄、システムを構築していく際には、『適当さ』が求められる。しかしながら、顧客の言うことを100%実現していく、ということではない。顧客の要求には得てして『あったらいいな』とか『こういう機能があったらカッコイイな』など、現実にそれを必要としていないモノも含まれているからである。
また、システムというものは一度稼動させたらずーっと手を加えないか、というとそうではない。その時代や業務が変化していくことと同様に変化していかなくてはならないものである。それを実現するためには、システムを構築する際に、ある程度将来起こりうる変化を吸収しやすいよう、スカスカにしておくことも大事である。

畳鰯も同様。機械生産のものとかは目がびっちりと詰まっていて、見ている限りカルシウム豊富!って感がある。それに対して、手作りのものは目がスカスカである。味はというと、圧倒的に手作りのものの方が美味い。ホント、ウマー!!である。あえてスカスカにすることにより、風通しが良くなり、一枚一枚『適当』な乾燥度合を生み出すわけである(もちろん、手作りのものは、天日で干すため、それを行う際の愛情のかけ方が圧倒的に違うのだが・・・)。

さて、そのようにして作るべき『適当な』システムであるが、この言葉が業者に渡ると、得てしてとんでもないことになる。特に、そのような背景を知らない、生きのいいヤングエンジニア(爆)に渡ると傑作が生まれる。

まず、後者の場合。
業者:『適当に作ってみました!』
けんぢ:『ハイハイ、テストしてみますね。動かねーじゃねーかよ、コレ!どうなってんだぁ?』
業者:『ええ、ですから適当に作りました。』
けんぢ:『・・・(金返せ!ゴルァ!お前に一ヶ月100万もウチの会社は払ってんだよ!)』

こういうパターンもあれば、前者パターンで、
業者:『いただきました仕様を基に、項目チェック機能を強化いたしました。この機能追加についての費用は当社負担とさせていただきます!』
けんぢ:『ハイハイ、テストしてみますね。ん?何で日付欄に13月32日って登録できちゃうの??』
業者:『はい、その項目検査については仕様書に書かれていませんでしたから。議事等でも話されておりませんし。』
けんぢ:『ハイハイ、そうですか。ん?何でメモ欄にメールアドレス書くとエラーになるの??』
業者:『はい、アットマーク(@)等の特殊文字はシステム上、影響を受ける恐れがありますので、そのような文字が入力されるとエラーになる仕組みを今回追加しております。これにより、システムの予期せぬダウン等は回避できますので、安定運用を実現できます。』
けんぢ:『それじゃ、メモにならねーじゃねーかよ!』

というコトも起こります。このヤングエンジニア、そのマネージャーに言わせると、
マネージャー:『弊社の中でも飛びぬけて才能がありますので、今回リーダーとして抜擢いたしました!』
けんぢ:『入社して何年目の方なのですか?』
マネージャー:『1年目です!弊社のホープです!』
けんぢ:『・・・(新卒じゃねーかよ!別に新卒だから悪いわけじゃないけど、学校のテキストには出てこなかったのね、13月32日を検査する、っていう課題は・・・)』

あぁ、日本人の美しき阿吽の呼吸はどこ行った・・・