We dreamed ... | ダイヤの涙の海

We dreamed ...

この3日間は夢のようでした。

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久々に会う友達、きゃいきゃいとはしゃぎながらライブ会場へ向かう足取り。

珈琲を飲みながら、開場を待つこの何とも言えない時間。

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開場が早く始まってほしいような、
始まってしまえば終わってしまうから始まらないでほしいような。
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色んな土地から、バラバラの仕事をしている皆が
こうして同じ場所・同じ時間に集まって
今こうして同じわくわくを共有していること。
皆がいて、楽しすぎて苦しいぐらい笑って、
「ツアーファイナル」が実感として湧き上がってきて。
またこれが終われば、バラバラになって
それぞれの生活が始まって。それぞれの人生があって。
また一緒に見られるかな。願ってもいいかな。

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1日目の岐阜は泣きっぱなしだったけれど、
ファイナルはどちらかといえば笑っていられた気がする。

黒夢が再始動したときには考えられないぐらい、
黒夢に新しい曲が生まれ、それを愛することができたという事実。
私の人生のいろんなシーンに、黒夢の曲があった、という美しい記憶。
仕事へ向かう通勤路で、繰り返し聴いた曲。
ワンルームのお部屋で一人聴いた曲。
あの時のライブで聴いた曲。あのイベント。あの街。季節や空気。
あの子の笑顔。泣き顔も。つないだ手が冷たかったとかそういうすべて。

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清春さんに出会えて、本当に良かったです。
東京で、クソみたいにサイテーな出来事があったときも。
恋をしたときも、失恋したときも。
自分がこのままでいいのか迷って苦しかったときも、
プレッシャーで押しつぶされそうなときも、
どうしてかライブには行きつづけてた。
きっといつも救われてた。

でも実はそれだけじゃなくて、なかなか会いに行けなくなった悲しみとか、
いっそ離れられたらいいのにと思う迷いもたくさんあった。

「迷うように歩いた君の側 離れられないでいるよ」

「DAY1」が、こんなに明るい曲で
それにもまた私は救われてる気がするの。

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岐阜の1日目、「reverb」を聴きながら、
「覚えていて、刃」が清春さんの心からのメッセージなんだって
突然わかった気がしたのです。
刃は清春さんの音楽と、こうしてライブ会場で過ごした数多の時間、
時々訪れるドラマチックな感動、それらが「刃」なんだって。
「詠う僕の影を忘れながら浮かべて、
ある未来の果てに 覚えていて刃」。
この先の未来、この刃で受けた傷は消えずに残るんだろうな。美しくて切なくて消えない傷跡なんだろうな。
忘れたくない楽しかった時間も、少しづつ忘れていくのかも。
清春さんの影を背負ったまま、色んな細かい記憶は風化していって、
残るのはなんだろう。
清春さんと一緒に、みんなと一緒に、
過ごしたこの数年間に積もった、きらきらした美しい感情だけ残るのかな。


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