昨日から始まった化学療法
若干、緊張しながら採血、診察を経て化学療法室に。

アタシ、主治医とはイマイチ以上に合わないのよね。
お世話になった病棟の看護師さん達も疲れてるせいか、思った以上に笑顔が少なかったしビックリしたのが誰が婦長、つまり管理者かの声掛けが入院中、一度もなかったのよね。
今の施設も若干似たようなもんで不調が挨拶なんてしたことないし、それはその人の感性なんだろうが、前職のノリ婦長なんか必ず『ここの婦長のノリです。何かある時はお声掛けください』って満面の笑顔で自己紹介していたもんよ。
本当に何か困った時には、この人を頼ればって安心感にはなるものだと思うからね。


だから化学療法室もあまりと言うか、まるで期待はしてなかった。
化学療法して副作用とかで、患者さんも暗ぁ〜い顔したり訴えも暗ぁ〜い感じで、看護師さんもお疲れ気味なのかと思いきや

まるで真逆!



アタシは初回ってことで開始が少し遅かったから他のベッドはほとんど埋まってて空いていたリクライニングチェアーで行ったんだけど、既に両脇のリクライニングチェアーは他の患者さんで埋まっていたの。
ルート取ってくれたのが採血室で採血を採ってくれた30代前半くらいの若めナース。あぁ、化学療法時の採血は化学療法室からナースが来るんだっていう継続看護の重要ポイントを見たわ。

で、このナース30さんが今日のアタシの担当者らしく、素晴らしい気遣い心遣いで看護してくれてね、何より心からの優しい笑顔にホント救われたわ!オバハン、感激だよ


点滴が始まって少し緊張が解けたアタシの耳に響いたのは『グオー、プシーッ』と繰り返されるイビキ。そう、左隣の人は爆睡していた。。。


その後、薬剤師さん、ウィッグ説明の美容師さん、化学療法室看護師さん達から様々なオリエンテーションがあって本丸、抗がん剤開始。
プレメデ(吐き気止めなどの)で既に眠たくなる人がいると言われていたけど、それには至らず。抗がん剤の中にはアルコールが少し入っているのでアルコールに過敏な人は変調を来すこともあるから初回はゆっくりしますねと説明された。
その後、時間ごとにナースが見回りや観察に来てくれたんだけど、アルコールのせいかアタシも隣のオジサンと同じく爆睡。


暑くて汗をかいていたら他のナースがアイスノン小型版を持ってきてくれて助かりました。
そのナースも凄く良い人で『Nさん、(酒)イケるくちですか?』と聞かれたので『多分、ソコソコ。』と答えると『じゃ、大丈夫!』とニッコリ笑顔でアイスノンを渡して『アルコール入ってる薬だから熱くなって汗をかく人もいらっしゃいます。その時は遠慮なく声をかけてくださいね』と言ってくれた。


そのナースにとっては日常の声掛けで一つの習慣かもしれないが、患者の気持ちに沿える声掛けが習慣化するに莫大な経験があってのものであることが痛いほどわかるから、彼女の患者の思いに沿う観察力、看護力に敬意を持たざる得ない。


アイスノンもゲットし再度爆睡タイムに入ろうかと言う時に右隣で治療していたおじいさんが『昼ご飯、下(病院食堂)でちゃんぽんとおにぎりを食べたのに、また腹が減ってきた。悪いが売店でパンを買ってきてほしい』と訴えた。
看護助手さんが買い物を任され、おじいさんは何でもよいと言ったがしつこくパンの種類を尋ねる。
仕方なくおじいさんは『サンドイッチでよか』と言ったら『どんな種類?』と更に質問が。
結局、タマゴサンドとなったのだが、初めてのアタシでも伝わるおじいさんの人柄の良さは例え自分が好みのパンでなくても文句一つ言わずありがとう、美味しかったよと笑顔を見せるようなタイプに思えた。
だからこそ、おじいさんが美味しく食べれるパンを選びたかったかもしれないが、腹が減っていて人にお願いするほどの空腹なら早く買ってきてやってほしいと言うのがアタシ側の気持ち。

多分、抗がん剤使いながら大量にステロイドも使っていて2次作用の空腹感なんだろうなと予測できた。家族の人の関わり方をナースにこんなに大切にしてもらっているんだと嬉しそうに話すおじいさんの話から推察できた。


息を切らし看護助手さんが帰ってきて言った。
『サンドイッチ、なかったのよ。他に食べたいパンはないのけ?』
おじいさんは呆気に取られた声で『なんでん良かったとに。ごめんなぁー!』と謝り『なんでん良かで、なんでん(何でも良いから、何でも。)』と言うが看護助手は引き下がらない。
結局、アンパンと言う事で落ち着き再度、売店に行った。たださ、化学療法室から売店までの距離、半端ないのよ
よく、何度も行き来してくれるわって距離よ。


で、10分後くらいに帰ってきた助手さんが言ったのは
『。。。アンパン、なかったがよ。。。これで勘弁して』って何かのパンを取り出してた。


いや、ないんかいっ!

ないのは良いが、それなら1回目にあったパンから選ぶように誘導すれば良くないかってね。
ちょっとウケた。
勿論、おじいさんは『ありがとうなぁ、アンタも忙しかとに遠くまで有難うなぁ。』って何度もお礼を言って嬉しそうにパンを食べていたから総じて良かったんだけどね。


アタシの点滴も無事に終了し、初回要した時間は( 採血→結果確認後、診察→化学療法点滴 )まで併せると計9時間!
ただ、化学療法室では嫌な長さは感じなかったので、入院中の感じとは全く違ったし根底には帰宅できるってのがあったからのことだったのだと思うんだ。


あと、外来と病棟のナースの特色ってのは一概ではないけど少しあってね
外来はその時の数分から数時間の関わりで一旦終了するからモチベーションが保ちやすい。良い患者さんにしても嫌な患者さんにしても関わりは短時間だからね。
病棟は短くても8時間。ミッチリ相手しなくても頻繁にコールする患者や曲者にも対処しながらのノルマがあって、若いナースは時間的にも精神的にも余裕がなくなっていきがち。


アタシはどちらも経験しているから、ナースの気持ちや置かれている環境についても理解してるけど通常の患者さんはそんなのはわからないし、それって医療者側の都合でしかないじゃない。
患者さんの負になってはいけないよね。
そこは環境の改善や看護力を高める教育が関わっていくところが大きいから、個人ではなくて看護部や管理者レベルで考えなくちゃならんことだってのを、痛感したかな。


うん、いい経験値が一つ増えましたよ🎵


あと、時間かかるからお弁当持ってきた方が良いですよって前回の診察後に外来ナースのアドバイスで久々に昼弁当持参で行ったのよ
何か、ちゃんとしたのを、タッパーに詰めてさ。デザートにりんごまで小さいタッパーに詰めてね。
アタシだけのようでした。デザート付きのガチの弁当持って行ってたのは。
青高菜で巻いたおにぎり、アタシだけでした。。。急いで食べて喉に詰まるかと思いました←迷惑な大事故


初回だし初日と言うこともあってか、終了後の体調変化、全くなし。
仕方なく晩飯料理もフルで作りました。


そして完食です。
久々のとんかつの卵とじ、ツワと筍、油揚げの煮付け、大根とキュウリのごま酢和え、らっきょうの昆布和え、イチゴ&りんご


そして今朝

女医ナーからのシンガポールのお土産はTWGのブラックティー
一口目の香りの良いこと!紅茶でこんなにビックリしたの初めて!!
イギリス人は朝ご飯にコレ飲んでるの?ティーバッグの袋に書いてたけど、さすが昔の大英帝国ね。ゴメンナサイ、日本人が偉そうに飲んで。
でも、美味かった!有難う、女医ナー!

ってことで、今日もアタシは元気バリバリです。(10:54時点)

優雅に今、マイブームの御香を楽しんで、部屋の中は田舎の婆さん家の仏間化しております。