アタシには二度と関わりたくないババアが1人。

ホーチミンの伯母で義母さんの姉である義理伯母だ。



結婚間もなく脳出血を発症したホーチミンの入院先を変える際、嘘八百を並べ転院させ全部アタシに嘘を被せ謝罪一つなく(アタシは転院先の医師から特大の説教を受けるハメに。後に医師の誤解は解けたが)


義父さんが体調を崩して入院した時は生きてるのに死んだときに着せる着物を勝手に病院に持ってきて義母さんを泣かせたり。


極めつけは高配当を謳い文句にした詐欺に義母さんを誘い込み散財させ(自分も全財産入れ込んで)義母さんから愚痴られたことをアタシに夜中、電話。

義母さんの悪口や文句を散々言い放ち、相槌を打たないアタシにまで文句を言うという非常識極まりない行動に



アタシからの親戚付き合いは一切断った伝説のクソババア

そのレジェンドはまだご存命で齢92



憎まれっ子世に憚るとはよく言ったものだ。



口から生まれたようなレジェンドは30年の程前は生命保険会社の支部長をするほどだったが口うるさい故か、現在は娘たちからも疎まれ施設と病院を往来

どこの病院にいるかは知らんが現在は長期で入院可能な療養型の病院にいるらしい。



今でも度々義母さんに思いつき考え付きで電話するらしいが、ウチは固定電話は数年前に解約したこともあり携帯の番号を知らないレジェンドからの連絡による実害はない。



さすがに死んだとき、葬式があれば義母さんを連れて出席しなきゃならんだろうが義母さんやホーチミンが居なけりゃ、村八分の残り二分である葬式だって関わる気はないくらいだ。



知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり知らんぷり


先日、そろそろ寝ようかという時間に義母さんから電話✆


アタシたちと異なり1日フリーダムに過ごす彼女は、夜更かしし昼前に起きるという不健康な睡眠パターンで過ごしており、まだまだ活動範囲の時間なのだろうが早寝早起きが勤務上必要なアタシは、遅めの時間の電話には何事かとドキリとする。



だがそんな気遣いは中等度の認知症の義母さんに求めても無駄なこと。

軽くため息をつき携帯に出ると


『○さん、さっき姉から貴方に聞いてくれって電話があったんだけど


ケンコウトウに働いてたけ?、○さんは。



姉が○さんはそこで働いてるはずって言うんだけど。。。』




 は?何なん?ケンコウトウって(?_?)


健康棟?健康塔?それとも健康党?



いずれにせよ、謎のフレーズに固まる。

 

まあ、認知症があるから普通クラスで理解しろというのは無理だろうがアタシが前職に二十年、総合病院で勤務したのも、今の所で5年働いているのも忘却の彼方なのか。

前職の病院には義母さんは膝の手術で入院までしたし、現職は併設してるクリニックに週一回、リハビリに通わせているというのに。



そのアタシがいつ、ケンコウトウで働くのだ。



意味のある電話なら対応も簡単だが認知姉妹の意味不明な言葉には対応不可能だ。

そもそも、言い出したのはレジェンドとはいえ、それに追随しワケワカメな電話をしてくる義母さんにも呆れながら


『何なん、そのケンコウトウって。そげん所、聞いたこともなかけど。』



『姉が○さんがケンコウトウで働いてるって言うんよ』



いや、本人が働いてないって言うんだからソッチが正解やろ。あと、姉が言うから正しいってのは幻だよ、幻。嫁いで30年弱、正しかった方が圧倒的に少ない。

だからレジェンドなんじゃん。



『15階建てのケンコウトウって。そこにいるって。ケンコウトウはどこにあるんかね?』




知らんがな。


『今いる所は週に一回しか風呂に入れてくれない。ケンコウトウは毎日風呂に入れてくれたから、○さんにどうにかしてくれんか、ケンコウトウに頼んでほしいって言うがよ』





だから知らんてよ💢


『そのケンコウトウって何かわからんけど、少なくとも鹿児島市には15階建ての病院はないから。だからオバチャンが言うてる病院自体、市内にはないの。


あと、施設にしても病院にしても毎日看護師が風呂に入れるなんて病院、市内には多分ないから。アタシが働いていた総合病院もそんなケアは出来なかったよ。自分一人で入浴しても危なくない若い人ならともかく、介助が必要な人を毎日入浴させるのなんてオバチャン一人だけじゃないんだから出来んのよ』



『でも姉が…○さんはケンコウトウって…。』



しつこい。いい加減にしろ💢と腹はたつが認知症相手にムキになってめ何の解決にもならん。



『オバチャンにはケンコウトウは辞めたからどうしようも出来んって言えばいいが。実際、働いてないんだし。今働いとるのは、義母さんがリハビリに行くクリニックの隣にある施設なのは、義母さんもわかるじゃろ?』




『そうじゃね。今、働いとるのは別な所やもんね。ケンコウトウじゃナカしね。』



しつこいよ、義母さん、アンタこそケンコウ党の党首じゃが。



一旦、落ち着いた義母さんだったが電話を切ろうとするアタシに言った。





『…○さん、ケンコウトウはどこにあるんじゃろうか』






知りません、レジェンドシスター😑




職場でも認知症、帰宅しても認知症



結構、辛い夜🌃じゃった。