無事にワクチン接種終了




そうだ、アタシはスーパーサイア人に変身した。

とはいえ、抗体が陽性になるか確たる証拠はない。


すると職員にワクチンを打ち終わって久々に職場に立ち寄った東くんが退居する利用者を見送っていたアタシ達に声をかけた。


『抗体が出来ているか気にならならクリニックに残っている抗体キット、使って調べていいよ』


現在、コロナの感染がないか調べるのは『抗原キット』つまり移ったばかりで他の人にも感染させるリスクのある抗原の有無を調べるものだった。
それ以前は『抗体キット』というコロナにかかった履歴、つまり感染はさせるリスクは低いが数日前に抗体ができたか、それ以前に抗体ができていたか、つまりワクチンがない頃では感染したことがあるか、ないかの判別が出来るキットを使い感染確認をして陽性者は隔離しPCR検査をする方式を取っていた。
実際、退院から帰園し抗体が陽性、PCRも陽性で水際でコロナの持ち込みを回避出来た事例もあった。


その利用者さんは入院した病院の同室に後で発覚したコロナ患者がいたらしく、そこからの感染だったんだけどね。←これがきっかけでアタシは退院前日に検査をするべきと南くんとバトルことになった。


現在抗体検査を行うことはなく、帰園時と潜伏期間を考慮し一週間後の2回、抗原検査を行っているため抗体キットが残っていたのだ。


『ワクチン打ったら悪寒が5時間くらい続いてさ、酷い目にあったけどバッチリ抗体が出来ていたよ。あれで抗体が出来てなきゃ、何の抗体を作ったんだって思ったよ』と話す東くんに笑いながら『ありがとうございます。検査させていただきます』と頭を下げた。


昼の休憩時間に検査をすると、キットには2パターンあるのだが最初のキットはどう見ても陰性。
目が点になり、別なキットで検査すると何とか陽性ゲット





2回目ワクチン打って5日目できちんと抗体が出来ているのを確認

ただ、こんなことが出来るのは今の職場に勤めているから。
スタッフを大切にしてくれる東南コンビがトップだから。


実家のよっしー、ミッチーも来月初旬にワクチン予約も出来たと連絡がきた。
これでやっと実家にも安心して顔を見に行ける。

少しずつ、少しずつ、前の日常へ近づいていくのを実感。
一日でも早く希望する人にワクチンが行き届くのを願うばかりだ。