昨日、鑑賞した『風立ちぬ』



主人公の淡々とした声音のせいか、後半の湿っぽい内容もあまり湿度を感じず



評価は高いものが多い映画のように思っていたけど



アタシ的には、可もなく不可もなし…みたいな感じでした。



宮崎監督の引退作品ということや、実在した人物を引用した物語



アタシがとても懐かしさを感じる大正時代←生きていたわけじゃないのに。



そんなこともあり、期待が過大過ぎたのだろう。



なんらかの夢と愛がなければ人は生きがいを失いがちだけど



その夢や愛を失ったとしても、それでも『生きねば』ということが言いたかったのかな。



そして夢から生み出した大切で美しいものも



醜い心で戦争にそのものを使えば、後にはゴミと血と屍しか残らない、刹那な人間のエゴを描いたのか。



なんにせよ、命は大切にです。



今は不治ではなくなった結核だけど、あの時代だったから若い2人が引き離されてしまい切なかったな。



一人一人はとても善良な人間なのに、国という単位になると戦争に傾いていくことに歯止めがかけられず、流されていく。



今からの世の中でも危惧し続けなきゃならないことですよね。



人を愛すること



国を愛すること



そして命を全うするよう生きていくこと



そういうことに真摯であれということかな。



単細胞なアタシはハッピーエンドが大好物なので、個人的には『天空の城 ラピュタ』が多分一番、シックリきますな。