色々、考え事があり爆睡大魔王なアタシが珍しく眠れない。



昨日危惧していることを記事にあげたが



アタシが早出だったり師長が会議だったりと、お互いの時間が合わなかったため、二人で個人的に話をすることはできなかった。



そして早出だったアタシが仕事をあがった数時間後、主任二人を含む数人のスタッフが師長と話をしようとしたらしいが



ただただ激昂した感情を押し付けるだけの師長とは話自体が出来ず、平行線どころか、溝は更に拡がり師長への嫌悪感や不信感の渦が増大した悪しき結果だったと残念な報告があった。



度を超した言動に大多数のスタッフの心は彼から離れきってしまっており



こうなると、多分もうアタシが明日、話したところで事態の収拾はつかないと思われた。



経営陣からはかなり好評価を得ている彼なので怖いものなしと思っているフシがあるのかもしれないが



彼の言動を然るべきところに話を持っていけば、多分治療室のほとんどのスタッフを異動させたり、辞めさせることよりも



彼自体が治療室の管理職を解かれる公算のほうが高い。



一年半、一生懸命になりすぎて燃え尽きたのか、余力がなくなったのか



彼の一番の長所であった冷静な分析力や相手へのアプローチが潰れてしまっているのが、人生の先輩として、以前管理職に携わったことのある先輩としても


非常に残念に思う。



アタシが今の病院の師長の中で一番、管理能力に長けていると評価していた彼だけに残念でならない。



頼まれると嫌と言えず、気軽に色んなところの仕事やシステム改善に駆り出され、自分が本当にやりたい仕事ができないことへの苛つきもあるのだろう。



数年前に院内でチームナーシングの取り組みと事例発表があった時、データー集計などを手伝ってくれたのは、彼がたった一人だった。



その優しい気持ちが嬉しくてビールと値段が張るハムやソーセージをお礼に差し入れすると



満面の笑みで『Nさん、メチャメチャ美味しかったです!』と言った彼を忘れられない。



他のスタッフに言っているかはわからないが、去年、アタシが退職を決めていることやその理由を話した時、自分自身の数年後の目標を嬉しそうに恥ずかしそうに話してくれていた。



気持ちに余裕があれば、ここまで拗れず、お互い一つのいい教訓と受け止めることも出来ただろうに。



当たるかわからないが、今日のような激昂しあう話には明日はならないような気がする。



だけど、今日よりもきっと明日、アタシと話をするほうが、彼は辛い気持ちで家に帰るような気がする。



そしてアタシも同じようにいたたまれない気持ちになるだろうし



この先、更に辛い気持ちにもならないといけないだろう。



人を追い詰めることを言うときは、必ず自分も追い詰められる。



発する言葉は相手ではなく、実は自分に向けた言葉でもあるからだ。




深呼吸を繰り返し息を整えて眠ろう。



そして明日からの一仕事に力を注ごう。



彼のために、皆のために。