久しぶりに夫婦2人休みだった昨日



ホーチミンが生命保険のオバハンから保険の見直しを勧められ



アタシのプランも変えた方がいいから説明に来る約束を勝手にしてて



朝はよから起きて掃除。



一応話を聞いて、帰ってもらった。



オバハン達が早目に帰ったので、昼御飯をどこか食べに行こうということになり


アタシの希望で蕎麦と天婦羅がカウンターで食べれる店に行くことに。



いつも頼む、天婦羅と蕎麦のセットを頼み待っているとお盆に載せられた天つゆ用の小鉢とつけ塩用の小皿


少量のお新香、小鉢に入ったサラダと酢の物があった。



アタシは腹が減っていたので天婦羅があがるまえにサラダを食べていた。



するとおもむろにホーチミンが醤油の入った小瓶を握り、何かに醤油をかけて食べている。



醤油をかけるものがあったかよ??と隣のホーチミンを見ると、天つゆ用の大根おろしに醤油をかけ食べていた。



大根おろしの隣には下ろし生姜も添えられているのに、何で醤油かけて食べるのか??



首を傾げてアタシは言った。



『それ、天つゆ用じゃろ。何で醤油かけて、食べちょんの!?』



は!として、吹き出したホーチミン。



やはり天つゆ用とは思わず食べていたようだ。



…天婦羅食べたことないんかよ…。



旅館で食べる朝飯じゃあるまい…。



しかもご飯もないのに。



そして仕方なく醤油で真っ黒くなった大根おろしを天つゆに投入し揚げたての天婦羅を食べていた。



食事が終わり、本屋に寄りたいと言うとまだ時間も早いと言うこともあり快諾。


たまに行く郊外の本屋に車を走らせた。



毎度ながら店では別行動のアタシ達はお互いが見たいコーナーや店を回り



アタシが買い終わった時点でホーチミンに連絡。



待ち合わせ場所にホーチミンが来て帰宅した。



帰宅したホーチミンが薄ら笑いながらアタシの目の前で突然ズボンを下ろした。


そこまでならズボンをはきかえるのかと何も思わないのだが、その後、間髪入れずパンツまで下ろした。



目を点にして頭の回りを?マークをグルグル回転させてるアタシに



『何か、シミが付いたから』と謎の言葉を残し風呂場に向かうホーチミン。



目の前に脱ぎ散らかされた残骸を確認すると明らかに尻にシミ状のモノが…。



アタシはガックリ肩を落とし念のためズボンの表側を確認すると、表側まで染みていた。



何、50過ぎて、運子漏らしとる、我が夫よ…。



尻を洗って出てきたホーチミンに


『いつ漏らしたとや!?』と尋ねると



『漏らしたんじゃなか。勝手に染みてきたんじゃ。』と変な返答。



『……勝手に染みてきたんはいつなんか…?』と尋ねると


『本屋についた時』とシラッと言うではないか。



『は!?あんた、運子漏らしたまんま、店を練り歩いたとや??!』驚愕の雄叫びをあげると



『だから、シミだってば。運子じゃないもん…。』



『何がシミか、ばかちんっ!意味がわからんこと言うなむかっむかっ



運子を漏らしたことよりも漏らしたまま、人様の前を練り歩き買い物をする神経が問題なのだ。



しかもその本屋の二階にはブランド物ではないがズボンもパンツも売っていて



新しいのにはきかえるのは容易いと言うのに、意味がわからーーんっ!!



憤慨するアタシに『漏らしてないもん』と小学生のように口を尖らすホーチミンに



『日本語ではそれは漏らすって言うんじゃが!なして、認めんとじゃむかっむかっ』と一喝すると



『漏らしたんじゃないんだが!………チビったんだが!』



……何、少しだけ漏らした宣言をしとるんだ……。



アタシは呆れて肩を落として言った。



『…何、自分で宣言しとるんか……。チビるって意味がわかっとるんか、旦那よ…』



ヘラヘラ笑うホーチミンにいつまでも過ぎたことを言っても仕方ないので本屋で何を買ったか尋ねると



『筋肉の鍛え方が書いてる本』と答えに思わず



『アンタが今一番鍛えるべきは



肛門括約筋だよ…』と即答したアタシ。



あぁ、残念な52歳のホーチミン…。