🍎テキサス★潤ライフ🍒


先日、庭仕事をようやく終えると頭痛と疲労感でシャワールームに向かうことさえ出来ず、思わずソファーに突っ伏した。



連日100°F近くまで気温は上昇し、湿度も高いため体感温度は103~8°Fと不快な天気が続く。ここテキサスは真夏ともなればさらに上昇し、そうなると外出規制が出されるまでもなく玄関のドアは熱で歪み、玄関の壁とドアその境目が金属の熱膨張で密着した状態になり開けられなくなる。果たして何とか外出できたとしても履いているサンダルやスニーカーは4~5分で靴底が溶け出して徐々にその足取りは重くなり、やがてスローモーションのように周囲にいる全ての人が地面と一体化するのを拒むもまるで果てる寸前の蜥蜴となる。


しかしそんなスローな雑踏の中でも足早に動く者共がいる。溶けない靴底の雪駄を履いた渡世人と大きな下駄を履いた黒の詰襟制服の上下に身を包む硬派な応援団員たちである。颯爽とのろまな連中をヒラヒラかわしてはみるものの、3倍速のその歩くスピードと気温による熱で今にも溶け出しそうなソフトクリームの如くねっとりのグニャリと柔らかな人体は慣性の法則に引っ張られて移動するスピードについていけず、体全体は残像のように後ろに引き延ばされ後頭部がアフリカ大陸に。


まさに歴史の教科書に出てきたあのネアンデルタール人だ。そういえば中学生の時にデルタールと呼ばれた友人もそんな頭のかたちだったためあだ名にされていたっけ。私はと言えば同じ歴史の教科書の違うページから長い間モンゴルと呼ばれたもんだった。これは今でも気に入っていて、ことあるごとに自称モンゴル人と名乗っている。しかしそんなにしょっちゅうモンゴル人自慢を他人に名乗る機会はないものだ。まさに彷徨えるモンゴロイドなのである。



思い出散歩から揚々現実に戻ってはみたが、まあぐるりと世間を見渡しても気分が滅入ることばかり。血まみれで拳を振り上げ何やらわめく大統領候補はアメリカ。オリンピックを阻止すべく川に脱糞という暴挙はフランス。首長に立候補し政見放送でストリップを始めるあらあらニッポン。どうなってるんだこの世の中は。暑さで脳がイカれちまって、する方もされる方もえ~い、どうなとなれとばかりに現実逃避し妄想の中に安住を求めたくなるのも止む終えないのかもしれない。


そうとなれば今回は、妄想の世界へと突入するほかあるまい。面白いか面白くないかは私の責任ではなく、読み手の妄想能力検定の具合次第、あなたの面白妄想に100%委ねることとなる。そして暑い夏真っ盛りの今回のテーマはというとやっぱり『大相撲』でしょう。そう、裸の大男が二人涼しげな天瓜粉のいい香りを放ちながらステージ上でチークダンスを踊り、折り紙で作ったような帽子に大きな団扇、目一杯派手な衣装で現れる場違いなおじさんが同じステージ上で周囲に覚られないように鼻唄を歌い、歌が途切れたと同時に思いっきりダンスパートナーを砂の地面に叩きつけるという摩訶不思議な日本古来の伝統神事。


そんなお相撲さんのしこ名や決まり手というものは日本語としても独特の響きを持っていつつも、思うに意外にも我々の日常の至るところに潜んでいるのかもしれぬという訳の解ったような解らぬようなことに、真夏の熱で沸騰した脳がとりつかれ妄想が始まる。ああたにもこの妄想、分けて上げた~いとミス チェルシーが鬼の形相して大声で耳元で繰り返し繰り返し叫ぶので一発お見舞いしてやりましたよ。鼻血をツツーッと垂らすミスチェルシーをどうぞ妄想して一息いれていただきたい。



それではこんな決まり手で勝ったあんなしこ名の大相撲、本日の取り組み結果です。


『国立 よっちゃばれ 広場』にて

大相撲 真夏場所 6日目(ムリカモ)


幕内後半の結果をご覧いただきます。2大関と1横綱は今日も安泰です。


小結【換気扇】 3勝3敗      

(決まり手)☆ きびすかえし


関脇 【不治之病】 4勝2敗。

(決まり手)☆ はらくだし


大関 【急勾配】 4勝2敗     

(決まり手)☆ とけいかけわすれ


大関 【万病之元】 5勝1敗   

(決まり手)☆ あゆみより


横綱  【登竜門 】 6連勝•負け無し 

(決まり手)☆ あついあんかけ


そして結びの一番は、おいかえし•おいかえしにて関の山の勝ち。


こんなもんですよ、妄想なんて


ということで中日以降は、皆様方にて妄想力士と妄想決まり手を妄想していただき、荒ぶる猛暑にめげること無く無事千秋楽を迎えられますようお祈り申し上げます。


そして是非とも誰が優勝したか、その決まり手は如何なるものかを添えてコメント欄へお送りください。よき妄想を。



この道の 長きに渡り 粛々と

一生浪人を貫き通すは

我が天命なり。