前回の続き・・

 

抜歯に関わる治療がどれもうまくいかず、根治手術のはずが、

 

大きな神経損傷を負う結果になりました。

 

主治医からきちんと説明もありませんでした。

 

こういう結果から、日々、痛みは増悪して激痛となりました。

 

(その後また大きな手術をしました。)

 

オペ後の経過は過去のブログの中で少しずつ記載したとおりです。

 

 

さて、私のペインコントロールですが、

 

これも時々ブログに書いてきたように複数の薬剤を使い、

 

コントロールしています。

 

そうすると、時々教えてくださいとご連絡をいただくことが、

 

どうやってペインコントロールしているのか、

 

薬は何を使っているのか、その量も教えてください、

 

というものです。

 

今日は、これについて全てではありませんが、

 

私が考えているペインコンんトロールについてお返事も兼ねて

 

ブログに書かせていただきます。

 

 

私は患者であり医療者でもあり、どちらの立場もわかりますが、

 

患者としてみれば、

 

ペインコントロールできたという状態とは、

 

強い痛みや症状が完全になくなる、例えるならば、

 

頭痛薬を飲んだ後のように、痛みや不快な症状が消失する、

 

こんな状態です。

 

炎症で自発痛のある痛みは、薬でだいぶ軽減できるかもしれません。

 

傷が治れば自然に痛みもなくなります。

 

関節痛や腰痛、リウマチ等の場合も慢性痛でずっと鎮痛薬が

 

必要なことが多いですが、動かずにいれば痛みはだいぶ軽くなるものの、

 

動かせば少しは痛むということもあり、完全に痛みをなくすことは

 

難しいかもしれません。

 

だから、神経の痛み以外の慢性痛も完全に痛みを消失させることって

 

難しいのでは・・と思います。わずかな痛みを感じても、それまでの

 

痛みより軽くなれば満足感を感じられますから、その中で生活しているのかな、

 

と思います。

 

ここから神経の痛みですが、

 

動いていなくても痛みを感じる自発痛として特徴的な

 

焼けつくような灼熱痛(ヒリヒリ火傷した後のような痛み)、

 

ジンジンしたり、締め付けられたり、圧迫されるような自発痛、

 

アロディニア(触れただけでも切り裂かれるようん強い痛みを感じる等)も

 

神経の痛み独特なもので、神経を損傷した部位は違っても

 

痛みや不快な症状の「質」はほとんど似たもののように思います。

 

私の場合は、口唇、口角、口腔粘膜や歯肉、頬粘膜に強いアロディニアと

 

強い自発痛があり、口唇から顎の先までの皮膚にも

 

強いアロディニアがあるため、食事は悪い方をまったく使うことができません。

 

また、口角と口唇にアロディニアがあるため、大きな口を開けられず、

 

食べ物が触れないように、小さくした食べ物を口に入れています。

 

片方のみで食べ、時々飲み込んでいる状態です。

 

食べている時、食べた後などは、普通の方は舌を使って口の中の食べ物を

 

うまく動かして飲み込んだり、歯についた食べ物をとっていますが、

 

口を動かす顔面や口腔内の筋肉が動くことでも強い痛みが誘発されるため、

 

舌を使って歯に挟まったものなど取ることはできません。

 

こういう状態ですので、食べることにとても努力が必要です。

 

口の中の半分はアロディニアがあるため、熱いものや

 

刺激になるものは口に入れると瞬時に舌が健康な方に移動させているようです。

 

話すこと、笑うことにも強い痛みが伴い、常に悪い方の側頭筋はガチガチ。

 

炭酸飲料も要注意です。

 

私は、多種薬剤を使用していますが、それでも食べる、話す、笑うことには

 

強い痛みが伴い、痛みが強い日は、コップに口を当てて水分をとることも

 

大変なため、水分摂取量や食事量が少なくなる日があります。

 

これらはどうにもなりませんから、少しでも楽に食べられるように、

 

いろいろ自分で工夫をしています。

 

できないことばかり考えて嘆いても仕方ないですからね・・

 

だいぶ落ち込んでから、こういう考え方に変わってきました。

 

このあと諸用で少し時間が空きますが、N0.3に続きます。