日々、起きている限り、痛みとともに過ごしている。


四肢の障がいではないため、幸い、歩くことも手を使うこともできる。


しかし、食べること、話すこと、笑うこと、泣くこと、頭を下げること、等々、


日常的に、あたりまえに動かしている表情筋のわずかな動き、


頭を下げたり、側臥位で寝るなど、顔面の血流の変化がおこるとき、


すごい痛みが誘発される。


唇と口腔内にアロディニアがあるんだから、もちろん食事もだ。


瞬間的に左側の口唇から口腔内に入れ、


口の中でも瞬間的に左側に食べ物を置き、咀嚼はそこそこで飲み込む。


噛むことは口の周囲の筋肉が動くから、すごい痛みを誘発するのだ。


よく噛んで・・なんて無理なお話。


だって、口腔内の右半分全体にも粘膜のアロディニアがあるから。


・・・・と病態の一部を書いてみたが、書ききれないのでここまで。


ペイン外来に受診すると、痛みの軽減ということで治療を受ける。


つまり、キュア(Cure)はある。しかし、ケア(Care)ってあるかな?


ケアの担い手は看護職だが、


実際の外来では看護職は患者にほとんどかかわっていない。


点滴を抜き、血圧は測るが。(私の通院先)


人によっては、臨床心理士、精神科医、ときにはPTのかかわりが


あるのかもしれない。


しかし、「看護」の機能と役割からみると、


(記載したような)患者の日常生活にかかわることは、看護職が把握


し、健康だったころのように、あたり前の日常生活が送れなくなった


状態を聴きだし、その辛さを、「受容」、「共感」して欲しい。


患者になると、時には弱音を吐きたいし、何より、


「あたり前のことができなくて切ない気持ち」に寄り添って欲しいのだ。


ペイン外来のありようなど、論文や書籍等に書かれているが、


まだまだキュアが中心ではないかと思う。


もっとも、痛いんだから、キュアは重要ですね。


でも、


集学的アプローチが必要で看護職もチームに入っているのに、


その機能と役割は果たせていないな、という印象だ。


惜しいなと思う。