2021年9月29日…アメリカの新型コロナウイルス感染死者数がついに69万人を超えました…大昔…第一次世界大戦中…1918年〜1921年の「スペイン風邪」の時はアメリカ国内で67万5,000人が亡くなったそうです…とうとうそれを超えてしまいました…果たしていつ収束するのでしょうか…とても心配ですね…。
(↑ブログ管理人)




👨🏻‍🔬アメリカは最大の感染国だ。感染者は累計4250万人以上、世界全体の18.4%を占める。1日当たりの感染者数が今年6月には1万人以下まで低下して、一時期は収束の兆しが見えていたが、そのあと、デルタ株が発生して再び感染が拡大、直近4週間の感染者数は421万人と世界の中で群を抜いて最悪に多い。とにかく感染者が多いのが気になる。

👨🏻‍💼アメリカがだいぶ初めから、新型コロナ感染者数(4,250万人)も、死者数(68万人)も世界で最も多いのはアメリカ国内に感染源があるからだ、そう考えたほうが自然だろう。

👴🏻スペイン風邪もスペインが発生源ではなく、アメリカだったな。今回も中国武漢市ではなく、アメリカのようだな。

👨🏻‍🚀じつは、アメリカのカンザス州で1918年1月に発生した病気がスペイン風邪の起源であるとされている。
その同じカンザス州に、第一次世界大戦でヨーロッパに遠征する兵士を訓練していたアメリカ陸軍ファンストン基地があったが、すこし経って1918年3月11日の朝、そこにいた兵士の1人、料理番をやらされていたアルバート・ギッチェルという人が発熱、頭痛、喉の痛みを報告した。これが公式に記録された最初のスペイン風邪とされている。

(英語版のみ)

ところが、アルバート・ギッチェルが報告したら、数時間のうちに同じ症状を訴える兵士たちで基地の診療所はあふれかえった。その同じ日にアルバート・ギッチェルの他に100人以上の兵士たちも同様の発熱、頭痛、喉の痛みの症状を訴えた。

ファンストン基地では、その後数日内に合計522人の罹患が報告された。基地内に何かが広まった。5週間後、基地にいた1,127人の兵士が何かに感染し、46人が死亡した。
翌月1918年4月、そこから第一次世界大戦でヨーロッパに行ったアメリカ兵たちからパンデミックがはじまった。何かに感染した若者たちが訓練を終了した順にヨーロッパの戦線へと派遣された。
3密の集団生活をしながら戦地を移動していく軍隊は次々とクラスターを発生させた。
感染は、あっというまにヨーロッパのフランス、イギリス、イタリア、スペインに広まった。アメリカからヨーロッパに派遣された200万人の兵士のうち初めの79万人が上陸したフランス最大の軍港があるフランス西部の港町ブレストからフランス国内に感染していった。同じ4月内に、アメリカ兵が駐屯したフランス北部国境付近の西部戦線にいたイギリス人たちにも感染した。そばにいたからだ。そして、フランス南部からピレネー山脈を越えてスペインに拡散した。
スペイン風邪といわれたのは、翌月1918年5月からスペインが世界で初めに被害を新聞で公表したからだ。他の国は戦争中のため被害を秘密にしたのでわからなかったが、スペインは中立していたので戦時中の報道管制がなく自由に報道できた。

アメリカは第一次世界大戦に参戦した1917年に「アメリカにとって不利益な事実」を報道したら20年の懲役刑を課すというモラール法を制定したため、アメリカ国内ではまったく報道せず、逆に戦地にいる兵士たちには本国の家族に「病気が流行っているなど嘘だから心配するな」という手紙まで書かせた。イギリスも「不満や恐怖をひきおこす風聞」を広めたら死刑に処すという国土防衛法を制定したため、イギリス国内でもまったく報道せず、病気の原因は「戦争による神経衰弱」だと隠蔽してごまかす報道を続けた。

第一次世界大戦で中立していたので報道管制もなく、出来事をありのまま報道できたスペインでは、国民800万人が感染し、国王アルフォンソ13世まで感染したため大々的に報道した。他国が戦争中で秘密にしたなかスペインだけが被害を報道したから、世界中が「スペインで正体不明の伝染病が発生した」とカンちがいした。
実際はアメリカ起源だった。
翌月1918年6月には、イギリスの軍港のあるポーツマス、北極海にあるロシアの港町ムルマンスクに派遣されたアメリカ兵からも感染が広がった。

さらには、アフリカのシエラレオネの石炭を補給するための港町フリータウン、当時はイギリスの植民地だったインドの最大の港町ムンバイ、中国の長江と嘉陵江と烏江の合流点にある水運都市の重慶にも拡散した。どの港にも貿易で定期船が往復していたからだ。

そして最後は、イギリス、ロシア、アフリカ、インド、中国までで終わらず、日本、オーストラリア、南米チリ、ペルー、アラスカまで含めた世界中に感染が広がった。サモアでは人口の22%、スペインでは12.3%、アメリカでは6.5%が死んだ。最終的に世界全体で1億人以上が亡くなった。

👨🏻‍💼正確には「カンザス風邪」だったわけだ。

👩🏻‍🔬100年前の当時は、抗生物質はまだ発見されていませんでした。またワクチンもありませんでした。医学的な対策がなかったため、患者の隔離、濃厚接触者の行動制限、個人衛生と消毒と、集会の延期といった、現在もあるふつうの対策に頼るしかありませんでした。人が集まる場所では自発的にあるいは法律によりマスクを着用し、一部の国では公共の場所で咳やくしゃみをした人は罰金刑になったり投獄されたりしました。学校を含めた公共施設はたびたび閉鎖され、人が集まる集会は禁止されました。患者の隔離と濃厚接触者の行動制限は広く適用されました。これで感染拡大をある程度遅らせることはできましたが、患者数を減らすことはできませんでした。国境を閉鎖した太平洋の離れた島々を除けば、この感染から逃れられた国は世界中どこにもありませんでした。しかし、しばらくするとウイルスはその病原性を次第に失い、それで終局できたようです。発生から4年ほどで自然に収束しました。

👨🏻‍⚕️当時の日本も大騒ぎになった。当時の世界人口は約18〜19億人だったが、その3分の1が感染し、5000万人以上、あるいは一説には1億人以上が死亡した。第一次世界大戦の死者は約1000万人であったから、スペイン風邪のほうがどれだけ死者が多いか。当時の日本の人口は約5,600万人だったが、そのうち約2,300万人が感染し、全国民の4割が感染し、約45万人が死亡した。



👴🏻まさに「アメリカが風邪をひくと、世界中が風邪をひく」という感じだな。

🕵🏻それより、ワクチンが効かなくなっている可能性がある。アメリカの死者数がドンドン増えている。

👱🏻‍♂️北米大陸にはコウモリがたくさんいる。それも気になる。すでにアメリカにおける最も大きな狂犬病の感染源にもなっている。1990年以降、アメリカでは狂犬病が22例報告されており、そのうち20例はコウモリから感染した。

👦🏼初めに「原因不明の肺炎」が発生したメリーランド州もコウモリは多いよ…。
👱🏻‍♂️アメリカの家庭の屋根裏には、よくコウモリが巣を作っている。
コウモリたちが落とす糞で、屋根裏はこんなだ。
🙍🏻‍♂️これが感染源じゃないのか…もしかして…。

👲🏻感染源は家の屋根裏じゃんか。

👨🏻‍🎤グハッ…。

👨🏻‍🔬人間が感染する病原体の多くは、もともと野生動物が自然宿主だが、野生動物の中でもコウモリに由来する感染症が非常に多い。なぜかというと、コウモリという翼手目が進化系統的にネズミなどの齧歯目より人間に近いため齧歯目由来のウイルスより人間に感染しやすいからだ。実際、コウモリから人間に感染する病気は多く、狂犬病、リッサウイルス感染症、ニパウイルス感染症、ヘンドラウイルス感染症、日本脳炎、エボラ出血熱、SARS、そして今回のコロナもだ。コウモリは、現在知られている、動物から人間に伝染する世界の人獣共通感染病の75%の宿主だ。

コウモリのウイルスの特徴は多くがRNA型ウイルスであり変異が生じやすいこと。ウイルスはコウモリと共存してコウモリの群れなかで感染を繰り返すことで変異する。しかし、ウイルスに感染してもコウモリ自体は症状を出すことはない。これを「不顕性感染」という。ところがウイルスは変異すると他の動物や人間に感染しやすくなる。近年はコウモリ由来の新しい感染症の発生が非常に多いのも確かだ。

現在分かっているのは、コウモリのウイルスが人間に現実に伝染することだ。実例として、コウモリの糞で汚染されたナツメヤシの樹液を飲んだ人がニパウイルスに感染したことがある。また、コウモリの巣がある木のそばで遊んでいた子どもたちにコウモリの糞が付着してウイルスが家の中に持ち込まれたり、糞が鼻や口に直接入って感染することがある。一部の国ではコウモリは狩猟と食用の対象になっている。エボラ出血熱では、エボラウイルスを保有していたコウモリを人が捕まえたか触れたか、またはその肉を食べたことで感染した可能性が指摘された。

👨🏻‍🚀感染ルートは、やっぱり、中間宿主を介しないコウモリからの直接感染かもしれんな。



👦🏼カンザス州にもコウモリは多いよ…家にもよく巣をつくるよ…もしかしたらスペイン風邪の原因もコウモリかもね…。
👲🏻素手で触っているよ…。

👨🏻‍🎤ゲッ!

👨🏻‍🔬日本の医師も「コウモリには触るな」と警告したことがある。

👱🏻‍♂️そういえば、ニューヨークで新型コロナが感染爆発する前、2019年6月、ニューヨークの地下鉄の車内にコウモリが飛んだことがあった。当時ニュースになった。ニューヨークの地下鉄はコウモリが多いことで有名だ。

👦🏼ニューヨークの地下鉄って…コウモリがよく住んでいる洞窟とおんなじだもんね…。
ある日…ニューヨークの地下鉄で出会った不思議な女の子にみちびかれて…
地下鉄を探検したら…
こんな所があったりして…。
🙍🏻‍♂️コロナの震源地だと疑われていた中国・雲南省のコウモリ洞窟より感染爆発したニューヨークの地下鉄のほうが…もしかしたら多いかもな。

👨🏻‍🚀ニューヨークの地下鉄はかなりあぶないようだな。

👱🏻‍♂️それは地下鉄の工事でできた空洞だ。まるで人工の洞窟だ。
👨🏻‍🔬100年前のスペイン風邪の病原体は、もともと鳥の体内に存在していたが、それまで人間には感染しなかった鳥インフルエンザが突然変異したものだと、近年になって、1918年にスペイン風邪で死亡し、アラスカの永久凍土の中に埋葬されていた当時の遺体の肺から採取した検体をゲノム解析したところ正体がわかった。当時のカンザス州にはどんな鳥がいたんだろうな。

👴🏻100年前は鳥、今回はコウモリが宿主らしいな。

👳🏻‍♂️鳥インフルエンザは、ニワトリ、アヒル、うずら、七面鳥があぶない。

👱🏻‍♀️カンザス州はニワトリが多い州です。
👨🏻‍🔬インフルエンザは、もとをたどるとすべて鳥インフルエンザだ。インフルエンザウイルスはもともとカモやアヒルなど足に水かきのある水鳥、渡り鳥に感染するウイルスだからだ。ただし、インフルエンザウイルスは数百万年も水鳥、渡り鳥と共存しているため、インフルエンザウイルスに感染しても水鳥、渡り鳥が病気になることはない。しかし、鳥インフルエンザウイルスはこのように変異する。豚の中でウイルスが再集合することもある。豚インフルエンザになる。
👱🏻‍♂️カンザス州は豚も多い。養豚が盛んだ。

👨🏻‍💼野生の水鳥から→野禽のニワトリに感染して→家畜のブタに感染して→カンザス州の人間に感染して→世界中に感染して→スペイン風邪になったんだろうな。

👨🏻‍🔬まとめると、宿主の水鳥から、このように感染していくうちにパンデミックがおこる。
👱🏻‍♂️カンザス州は水鳥も多い。こんなにいる。

👷🏻これなら…ひたすら感染するな…。

🙎🏻‍♂️スペイン風邪は、実際は「カンザス風邪」の鳥インフルエンザだったわけだ。

👴🏻喉が痛くなるただの風邪と違って、スペイン風邪のウイルスは肺水腫と肺出血をおこすほど凶悪だったらしい。

👨🏻‍🚀鳥インフルエンザは最も致死率が高い。
👷🏻だから殺処分するんだ…。

👨🏻‍🎓いわゆる滅菌ですね…。

👲🏻風邪のライノウイルスと、鳥のインフルエンザウイルスと、コウモリのコロナウイルスはぜんぜんちがうんだね。
風邪 → ほとんどライノウイルス

インフルエンザ → 鳥インフルエンザがもと

新型コロナ → コウモリのコロナウイルス


👨🏻‍🔬新型コロナは一見低く見えるが、65歳以上だと一気に致死率が上がる。65歳以上は致死率6.89%だ。デルタ株になって感染力も上がっている。その点には要注意だ。

👳🏻‍♂️今回の新型コロナウイルスは、2002年に中国で流行したSARSコロナウイルス(SARS coronavirus 略称:SARS-CoV)の近縁種であり、SARSコロナウイルス2型(SARS-CoV-2)と命名されている。ゲノム解析によって、中国・雲南省のキクガシラコウモリから検出されたコロナウイルス(RaTG13)の最も近縁種であることが示された(96%の相同性)。そのため、中国が起源だと疑われた。しかし、表面糖蛋白質のスパイク遺伝子の受容体結合ドメインのみで比較すると85%の相同性に留まる。一方でアフリカと東南アジアにいる野生動物のセンザンコウからもSARS-CoV-2に関連するウイルスが発見されており、受容体結合ドメイン領域のみの短い配列で比較するとSARS-CoV-2に最も近縁種となる。すごく興味深いことに、日本のキクガシラコウモリからもSARS-CoV-2に比較的近縁な配列が報告されている。つまり、世界中どこでも、コウモリさえいれば、新型コロナの起源地になった可能性は否めない。
👷🏻もしかしたらアメリカかもね…コウモリ多いし…。

👴🏻新型コロナの起源については、いまだにもめているようだな。

👨🏻‍🔬なんと!WHO(世界保健機関)が、新型コロナウィルスの起源を調べる調査団をつくるそうだ。どうなるかな。

👳🏻‍♂️最新情報だ。じつは、新型コロナの起源地は、タイと中国の中間のラオスである可能性も出てきた。
10月14日のニューヨークタイムズ紙に出た記事によると、フランスのウイルス学者マルク・エロワ博士のパスツール研究所の研究チームが昨年夏、「RaTG13」コロナウィルスが発見された中国の雲南省の洞窟から240km離れたラオス北部の森で捕獲したコウモリから糞などのサンプルを採取したが、その中から発見されたウイルスのうちの3種類が今回の新型コロナウイルスと非常に似ていた。しかも、通常のコロナウイルスは中間宿主を介しないと人間に感染するようにはならないが、それらのウイルスは人間の細胞との結合が可能だった。つまり人に感染することが可能だった。これは、人に感染する新型コロナウィルスが、アメリカが疑っているようなウイルス研究所でなくても、どこでも変異して自然発生しうる可能性を示している。






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