(以下は投稿された画像)

{C56737B0-DD5B-4DA9-9D88-59F02CE7C27C}
(沖縄薬剤師会)
{9FC59FC4-1806-4996-9256-9E85E388D51D}
{9A89FF57-FC29-4583-9C1F-EA524721AA63}
(医教) 
{B9736043-6203-43FC-8C22-4C8201DF7C7F}
(永井歯科医院)

*以下引用*


西村勝治医師「まず名称ですが、精神病といいますと、統合失調症の病状をイメージされる方が多いと思うのですが、 実はステロイドによる精神症状の7〜8割ぐらいは気分障害といって、躁状態やうつ状態、あるいはそれらの混合状態であり、実は幻覚や妄想を中心にした統合失調症のような状態、いわゆる精神病状態は1割に過ぎないといわれているのです。」


西村「ステロイド誘発性精神障害の最大の危険因子といわれているのがステロイドの高用量使用です。プレドニゾロン換算で1日量40mgが一つの目安となっていて、その量を超えた場合の発症リスクはそれ以下に比べると数倍から十数倍高くなるといわれています。 このため、高用量を使っていただく場合には精神症状の発現に十分気をつけていただきたいと思います。」


聞き手・池田「1日量40mgを始めて、だいたいどのくらいの時間でそういう症状が 出てくるのでしょうか。」  


西村「基本的にはステロイドを開始あるいは増量したあとに、急性、または亜急性で起こってくるといわれています。ある解析では、だいたい4割ぐらいの患者さんは1週間以内に出現してきます。」


池田「比較的早いですね。」


西村「2週間までに6割が出現するといわれているのですけれども、1カ月以上経ってから起こってくる場合もあります。ただこのような場合はほかの精神障害との鑑別も必要になってくるかと思います。」


西村「ステロイドによる精神症状はステロイドの用量依存性がはっきりしていますので、高用量を使ったときに精神症状が出現しても、用量を減らしていくと精神症状は消えていきます。その変化は客観的にもわかりますし、 患者さんも「あのときはちょっと普通じゃなかった、おかしかった」とおっしゃいます。」


池田「患者さん自身が感じられるわけですね。」


西村「少し古いデータになるのですけれども、重症の精神症状が出るのは5〜6%ぐらいだといわれています。 軽症から中等症だと30%ぐらい。こうやって見ると、かなり高い頻度で出てくることになります。」


西村「私どもは140人くらいのSLEの患者さんでステロイドを開始または増量された方のフォローアップをして、ステロイド誘発性精神障害の発症頻度を見る調査をしました。CNS lupusを 除外できて、ステロイド誘発性精神障害と診断できたのは10%ぐらいでした。 ほとんどがプレドニゾロン40mg/日以上の高用量を使用された患者さんでした。従来の報告に比べると、むしろ低いくらいですが、それでも10人に1人ですので、それなりの頻度です。」


西村「いわゆる気分障害、つまり躁状態、うつ状態、あるいは混合状態と呼ばれるような、気分の障害が中心になるのが7〜8割ぐらい。統合失調症と同じような精神病の状態が1割ぐらい。あとの1割がせん妄といわれていますが、これは高齢者に多い。せん妄になれば、意識が混濁しますが、せん妄には至らないような軽い認知機能の障害がステロイドによって頻繁に生じることが最近になって注目されています。」



(元記事リンク)

http://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/150859-1-06.pdf



👩🏻‍⚕️ちなみに、ステロイドを塗ると成長障害になる可能性もありますから気をつけてくださいね。
{65E6D7DA-7D9D-42CA-A166-690D9B1B880C}
(グルココルチコイド=ステロイド)