*以下引用*
食物繊維が小腸を食い荒らす免疫を浸食する腸内細菌を阻止
バランスが崩れた腸内細菌叢は内蔵疾患に罹りやすい体にし、最近の動物実験は、食物繊維が、腸内の肉食性の細菌を殺すのに役立ち、多くの腸の障害や内蔵疾患を予防することを明らかにしています。
研究者らは、14種類のよく知られるヒトの腸内細菌を無菌状態に養ったマウスに移植しました。次にマウスに食物繊維質を食べさせずにおいたら、植物繊維を食べる腸内細菌が減り、腸の内壁の粘膜を餌にする肉食性の腸内細菌に代わっていました。
この腸の内壁の保護粘膜層が、乏しい食事や、実験のように腸の内壁の粘膜を食いつくす肉食性の細菌のせいで薄くなるにつれ、腸はますます感染症にかかりやすくなります。例には大腸炎や腸漏れが挙げられます。
実験で、食物繊維抜きにしたマウスにシトロバクター・ローデンチウム(大腸菌のような細菌)を感染させたら、病原菌が繁栄し、マウスはほとんど重病になりました。
その一方、15%の天然の植物繊維質を含む食事を与えたマウスは粘膜層が厚く、シトロバクター・ローデンチウムに感染しませんでした。結果は明らかでした。
腸内細菌叢の質を高める9の方法
最も簡単な腸内細菌叢の最適化方法は食生活です。善玉菌を繁栄させ、健康に有害な細菌の繁殖を抑制するための、健康な腸になる食事改善策をご紹介します。
多様性! 多種多様な食品を食べること(とくに植物系の食物)で腸内細菌の多様性が最大限になります。
新鮮な野菜や果物の消費を増やすと、繊維質の摂取量を最適化でき、バラエティー豊富に食べることで細菌の多様性を確実にできます。緑の葉物野菜には健康な腸内細菌の餌になる特定の糖分を含むので、有害な微生物を押しやることにつながります。スルホキノボース(SQ)というこの糖分は光合成によって植物の中にできます。
腸内の一部の細菌は、果物や野菜の溶解性繊維質の発酵に特化しており、この発酵活性による副産物が大腸内壁細胞に栄養を与え、リーキーガットシンドローム(腸漏れ症候群)に起因する様々な健康問題を予防します。最も重要な発酵副産物は、酪酸塩、プロピオン酸塩および酢酸塩のような短鎖脂肪酸です。
短鎖脂肪酸は、免疫システムに滋養を与え、再調整する役割があり、これにより喘息やクローン病といった炎症性疾患を予防する働きがあります。これらの脂肪は制御性T細胞と呼ばれる自己免疫反応を予防する役目がある特殊な免疫細胞も増やします。
発酵野菜、ヨーグルト、ケフィア、キムチ、昆布茶等伝統的に発酵させた熟成食品を食べてください。発酵プロセスから生きた善玉細菌が自然に豊富に含まれる食品ができるし、自宅でも作れます。
ただし、滅菌処理した製品には手を出さないことです。滅菌処理により自然界に存在するプロバイオティクス(善玉菌)の多くは死んでしまうからです。今やどの食品店にも並ぶ「プロバイオティク」ヨーグルトの大部分はお勧めできません。
これらは全部滅菌されているので滅菌乳製品の持つあらゆる問題と関連してきます。これらは健康に有害な砂糖、果糖をたくさん含むコーンシロップ、染料や人工甘味料をたいてい含んでいます。
伝統的な発酵食品なら次のような利点がさらにあります。
重要な栄養素:ある種の発酵食品はビタミンK2等の必須栄養素を摂り易く、このビタミンは動脈プラークの形成や心臓病の予防のために重要です。例えばチーズカードはプロバイオティクスとビタミンK2ともに摂り易いです。納豆を毎日約15g食べるだけで、ビタミンK2の一日必要量をすべて(約200μg)摂ることができます。これらの食品は多くのビタミンB群も多く含みます。
免疫系の最適化:プロバイオティクスは腸粘膜の免疫系を経由して免疫反応を調整することが実証されており、抗炎症性もあります。免疫系の80%は消化系にあり、健康な腸こそ最適な健康の維持のために焦点を当てるべき点です。これは丈夫な免疫系こそあらゆる病気に対するいちばんの防衛システムだからです。
デトックス(解毒):発酵食品は最適なキレート化促進剤のひとつです。発酵食品に含まれる善玉菌は数多くの種類の毒素や重金属を体外に排出することができるとても効き目のあるデトックス剤です
費用効果的:発酵食品は1個のサプリメントより100倍多いプロバイオティクスを含み、少量でも発酵食品を毎食に足すことで元気が出るはずです
自然な細菌叢のバラエティー:発酵食品や培養食品の種類を変える限り、サプリメントから得られる善玉バクテリアよりはるかに多い種類が得られます。
プロバイオティック食品を食べてください。これにはバナナ、パパイヤ、マンゴに豊富な難消化性でんぷん、種や、さらに、じゃがいものでんぷん、タピオカスターチ、ブラウンライスの粉や白滝等があります。
繊維質のサプリメントを検討する。1,000キロカロリー当たり25~50 gの繊維質を摂るのが、健康のための目標です。食事に十分、食物繊維を含めることができない場合は、有機オオバコの種子外皮、亜麻(フラックスシード)、チアシードを食べるようにしましょう。
人工甘味料を避ける。人工甘味料アスパルテームによって、クロストリジウムや腸内悪玉菌が小腸内に増加することを研究が明らかにしました。
ポリフェノールが豊富な食品を食べる。プロバイオティックと同様、ポリフェノールは善玉腸内細菌を繁栄させます。それが豊富な食物には、生のカカオ(ダークチョコ)、ぶどうの皮、抹茶、タマネギ、ブルーベリー、ブロッコリー等が挙げられます。
高品質プロバイオティクスサプリメントを摂りましょう。品質と効果を確実にするために、次の基準によって善玉菌サプリメントを探すとよいでしょう。
製品内の菌種は胃酸や胆汁に耐えて生き残るもので、小腸に適正な量が到達しうるものであること
菌種には健康を促進する特長があること
善玉菌の活性は製品の全生産プロセス、保管期間、有効期間中一貫して保証されていなければなりません
私の長年の臨床経験を通して言えることは、善玉菌サプリメントの効き目は一人一人全く異なります。しかし、有胞子性乳酸菌(Lactobacillus sporogenes)には、他のどのプロバイオティクスよりプラスの反応を示す人が多いので、どれを選べばよいかよくわからないときは、これから始めるのが最適です。
帝王切開を避け、六カ月かそれ以上母乳を与えて赤ちゃんの細菌叢を最適化するようにしてください。ヒトの母乳にはオリゴ糖(独自の砂糖の複雑な鎖)が含まれ、その主な機能は、赤ちゃんの健康な腸内細菌叢を養うことです。
それらの栄養は、市販の乳児製品には全く入っていません。膣経由で生まれず、母乳も無く育つと子供は重篤に脆弱な腸内細菌叢を持つことになります。
(補足:ただし、母乳を極端に強制すると、母親の栄養によっては、赤ちゃんが栄養不足になる危険性もあります。)
腸内細菌叢は恒常的に攻撃されている
腸内細菌叢(即ち肉体的、精神的健康のもと)は環境、食事、ライフスタイルの選択により常時影響を受けています。腸内細菌が害を受け、不均衡になる(腸内毒素症)とあらゆる種類の病気に至る可能性があり、急性も慢性もありえます。
残念ながら、脆い細菌叢のエコシステムは常時攻撃を受けており、特定の影響を回避することは健康的な食事で細菌叢に栄養を与えるのと同じく重要なことです。細菌叢に深刻なリスクを与える要因の一部を以下に列挙します。
精製糖、特に高果糖コーンシロップ(HFCS)
遺伝子操作(GMO)食品(加工食品や飲料にはたいてい使われている)
除草剤や殺虫剤等の農薬。とくに、ベトナム戦争時代に枯れ葉剤やDDTを製造したモンサント社のグリホサート(除草剤ラウンドアップの主成分)は悪の中の悪です。
従来式に生産された肉その他の動物性食品。CAFO方式(密閉式給餌方式)によって育った家畜は、日常的に低用量の抗生物質や成長ホルモン、大量の家畜用の遺伝子組み換え作物の餌を与えられています。
小麦のグルテン
抗生物質は絶対必要でない限り避ける。反対に、腸内細菌叢を発酵食品や高品質のプロバイオティクスサプリで補完して腸内細菌を植え直すことを確実に行ってください。
NSAIDS(非ステロイド系抗炎症薬)は細胞膜を破壊し、ミトコンドリアのエネルギー生産を崩壊させます
プロトンポンプ阻害薬、制酸剤、逆流性食道炎(GERD)に典型的に処方されている胃酸生成の阻害薬
トリクロサン、トリクロカルバンなどが入った抗菌石けん
(補足:EUとアメリカでは有害とされ、すでに販売禁止。以下は厚生労働省発表資料。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000138223.html )
塩素処理やフッ素処理された水道水
ストレス
各種汚染物質
かわりに、本物の料理を食べて加工食品を減らしてください。2009年のある研究によれば、食事内容に加工食品が多いと、うつの危険が60%も増加しました。しかし、自然な食事はうつを防ぎました。
また、遺伝子組み換えにより生産された食品は、腸内細菌叢を大きく変えてしまい、病原体が増加し、有益な微生物を10分の1に減らしてしまうことが示されました。
有機的ではなく工業的に生産した加工食品や食材は、除草剤グリホサートを多く含み、これは、栄養不足を引き起こすと示されています。とくに脳機能および感情制御に決定的に重要なミネラルの欠乏を引き起こしてしまうのです。 さらにグリホサートは細胞のつながりを破壊し、脳血液関門の浸透性を変えてしまいます。脳に入ることを想定していない物質が入り込んでしまうのです。
食品添加物、とくに人工甘味料アスパルテームは、脳機能に破壊的な影響をもたらすことがあります。うつとパニック発作の両方が、人工甘味料アスパルテーム摂取による潜在的な副作用であることは既に知られています。私は、人工甘味料アスパルテームは高果糖コーンシロップ(HFCS)よりも、公衆衛生上、大きな脅威であり、先天性異常、ガン、肥満、その他多数が人工甘味料アスパルテームの副作用であると公言してきました。また、脳腫瘍との関連性も指摘されています。
味の素グルタミン酸(MSG)は興奮性神経毒で、人工甘味料アスパルテームとの相互作用で、脳細胞にさらなる損傷を与えます。
赤色○号、黄色○号などのタール色素のような人工着色料や他の添加物も、精神の安定に強い悪影響を与えると知られています。
(3に続く)
👩🏻⚕️食品添加物を知ることはアトピー性皮膚炎を治すにも大事ですよ。↓参考にこんなところがあります。
【アトピーが100日で完治した方法】
http://atopy100days.com/?p=187
👦🏼これもラウンドアップだよ。