僕とともにはるばる和歌山の地を目指したのは、あんな時こんな時 、なぜかタイミングの合う<ミスター・腐れ縁>、タカデス君である。

彼は、ぶっ壊し隊のヒラ隊員なのでもっぱら掃除担当なのですが、今回はメインの仕事が掃除!まさに彼にもうってつけの出動要請だったのであるある。

またもやタカデス君と二人で長い道のりを車で走る。

音響にこだわりのあるタカデス君の車はちょっとしたカスタムカーになっているので、音楽を響かしてのドライブは快適そのもの・・・だったのだが、さすがに2,3時間走り続けるとアキテクル。

そこで僕らは、 気に入った女の子への最適なアプローチ方法 なるものについて討論を始めた。

タカデス君のアプローチ方法は、ガバっと押し倒すのだそうだ。アプローチ??捕獲??

 君ね~、それは暴力と一緒だよ。」ここは隊長として的確に指導。

「じゃあ、にーやん(彼も僕をこう呼ぶ)はどうアプローチすんねん!」

真実を伝えねばなるまい。。

「ぎゅっと手を握ってやな、まっすぐに相手の目を見つめてやな、○△~□×○て言うねん。」

狭い車の中で僕の熱弁に目をむけ、暑苦しそうに首をひねるタカデス君。

隊長に対する敬意を欠いたヒラ隊員にもおおらかな心を発揮し、真実を伝え続ける僕。

「そんなんで上手く行くわけが無い。」


ヒラ隊員にバッサリと切り捨てられたまま、目的地に到着。遺恨を残したまま現場の視察へとむかったのでした。