あけましておめでとうございます。

日付でいうと一月九日・・・新年のご挨拶には遅いですね(汗。

とはいえやっと正月の緩み気分が消えて心も体も動き出したのでご挨拶いたします。


昨日の昼から弟と二人で向こう一ヶ月の薪を作るため(我が家の暖房は薪ストーブなんですよ )にチェーンソウと斧 でもってせっせと薪割りに励みました。


細かい雪のちらつく中、部屋のラジカセを縁側に持ってきて、ご機嫌なレゲエミュージックを爆音で鳴らすこと3時間、どうにか一か月分の薪を作ることができました。

飲んだくれの寝正月を過ごしていた身には随分と良いリフレッシュになり、弟と二人で今年の我が家の方針などを話し合いながら楽しく汗をかきました。


昨年末は数年来の我が家の大掃除を担当して頑張ったので、家の敷地を見渡して「随分とキレイに整理されたな~。」と悦にはいっていると、???「なんだ、ありゃ?」

庭の物置の脇に意味不明の木材がゴロゴロと転がっていました。


近くに寄ってそれを手に取って見ると、「あ~、そうだった。」

サーと音を立てて記憶がよみがえり、自分の持ち物だったことを思い出したのです。


6年前、僕はパキスタンのペシャワールにいました。

そこからゲリラ政権下のアフガニスタンに入国して、市場価値の高いアフガニスタン絨毯を買って日本に持ち帰り、一儲けしてやろうと考えたからでした。


そのころの僕はある意味最高に人生を生きており、同時に無謀なほど愚かに生きていた時期でもありました。

何でも出来る!天はすべてを与えてえてくれる!そう信じていた時期でもあります。それも努力なしに・・・。


そんな当時の話です。


そのとき宿泊していたゲストハウスに設置されていたベッドが無性に欲しくなったんです。

どんなベッドかというと、四角い木枠の四つ角に50センチ程の足がついていて、木枠の内側の空白部分には藁か葦、もしくはバナナの葉のような植物で編まれた紐を使ったネットを張り巡らせてある、インド、パキスタンでは頻繁に見かけるベッドでした。


なんせアフガニスタンに入国したら何が起こるか分からない。

国内に多数残る地雷でも踏めば足一本無くなったうえに満足な治療も期待できない。

盗賊にあえば泣き寝入るか逃げ出すしかない。

長引く内戦がいきなり激化しない保障などどこにもない。

そんな不安要素を心に抱えていた時だったので、ある意味思い残すことの無いように、思い立ったことをすべて実行に移したのでした。


思い立ったら行動に。

まずペシャワールのローカルバザールに出向いてベッド屋さんを探しました。

見つけた店で即座にベッドを購入。馬車をチャーターしてゲストハウスに戻りました。

苦笑いのゲストハウスのスタッフにも手伝って貰いベッドを解体、梱包して飛行場に向かいました。

飛行場からPIAの航空貨物で日本に送ったのでした。

・・・つづく