今回は、イラン・イラク戦争前に発行された切手。
日本の一円切手のような素朴な佇まいに惹かれて購入しました。
戦争中の切手に見られる強い主張や風刺は感じられず、この女性の服装も黒いマントではなくカラフルな民族?衣装。
僕がイランを旅行したのは戦争終結から十年の月日を経た98年の夏頃。
そのイランを旅行中は郵便局にも当時の切手を買いに行きました。
しかし、印刷技術は向上し、色数も増えて随分とカラフルになっているように思いましたが、この切手のような庶民的な雰囲気をもった人物デザインは見つかりませんでした。
局員の人が見せてくれたのは伝統柄や模様を駆使したデザインや、光り輝く印象を受けるデザインの切手がほとんどだったのです。
やはり人物画は偶像になってしまうとの方針だったのでしょうか?
僕が旅行した年から更に7年の月日が流れました。
今のイランでは葉書や封書にどんな切手が貼られているのだろう?
特にネットで探す事もせず、ぼんやりとそんなことを考えたりします。