フランス菓子の歴史




フランス菓子の歴史は、フランスを取り囲むいくつもの国々との歴史であるといえます。
それは、各国からお菓子の文化を集めてそして発展させた場所がフランスだからです。



16世紀半ばに、イタリアはフィレンツェの大富豪メディチ家の姫、カトリーヌ・ド・メディチがフランスのアンリ2世の元に嫁ぎました。


その際、身の回りの世話をする侍女達と一緒に、料理人や菓子職人も連れて行ったため、当時の先進国、イタリアの食文化はフランスに伝わりました。そのおかげで、フランスのお菓子文化は進歩し、17世紀中ごろには現在のお菓子の原型ができたと言われています。


一方、スペインからも姫君の輿入れとともに、門外不出として守られてきたチョコレートの製法が伝わりました。


当時のチョコレートはココアのような飲み物で、以後宮廷ではチョコレートを飲む習慣が広まり、上流階級の貴婦人達の間で大流行しました。

また、18世紀にルイ16世の元に嫁いできたマリー・アントワネットもはるばるウィーンから菓子職人を連れて来ました。

そして、オーストリア独特の、生地を発酵させた焼き菓子の流れが組み込まれます。このようにして、フランス菓子の基盤が作られました。

ところで、外国のお菓子は日本人の基準からはびっくりしてしまうほど甘いものが多いのですが、これは人種による味覚の違いだけではありません。


フランス菓子の場合、それは気候の違いにも関係しています。パリの緯度は日本の北海道の旭川よりも上にあり、大変寒く、太陽のでる日数も少ないのです。寒いところにいる人ほど甘い物を欲しがるので、糖の度合いもフランスと日本では違いがあるのです。


また、フランス料理では日本料理のように料理中に砂糖を使ったりせず、野菜を使って甘味を出します。フレンチで最後に甘いデザートを摂るのはこのためです。フランス人にとって、お菓子は生活に欠かせない存在であり、このことも、お菓子文化が飛躍的な発展を遂げた理由の一つと言えるでしょう。



次に、フランスのお菓子がどのようにしてできたのか、名前の意味やお菓子にまつわるエピソードについて書いていきたいと思います。