秋の収穫[みのり]
年の終焉[おわり]
死せる者 生きとし者 その境ぞ失せたるはこの日 まさしくこの晦日[みそか]
今宵集いし我ら異界の者ども 小暗き墓所[はか]にて満つる
よろめきつつ彷徨いつつ ひとびとの棲む扉口まで 辿り来たりて呼ばわるは
我らを饗応[もてな]せ さなくば禍[わざわい]をばもたらさん
汝ら[なれ]の選ぶは何れぞ?
本日10月31日はハロウィンですmomokoさんズを主役に、ジオラマを作りました
毎年ハロウィン記事アップの都度書いているのですが、ハロウィンはそもそもケルトの「お盆」です意味を履き違えた極東の国の人たちがチャラい仮装してどんちゃん騒ぎに興じて良い行事ではありませんケルティックな暦では、一年の終わりが10月31日その年の収穫を喜び新年を寿ぐ祝祭的な日であるのみならず、この世と霊界を繋ぐ「見えない門」が開いて、行き来が自由になる日‥‥でもあるのです。
冒頭のポエムもどきな霊界の者どもの呟き そして 私的ハロウィンの「場」は、上記をイメージして作り込みました。
ハロウィンの習慣がアメリカに渡って、土地の産物であるカボチャで作られることにより、何となく剽軽な表情に変わったジャックオーランタンも、元はカブを刳り抜いて作られたものであり、この通り徹底的に禍々しく不気味感たっぷりです
「トリッカトリート」のトリックも、悪戯などという可愛いものではなく、絞ったばかりのミルクを全部腐らせるとか、作物を枯らせる・家畜を病気にしてしまうといった、当時の人々の生活に直結する、たっぷりと悪意の籠った嫌がらせであったことでしょう
(画像はお借りしました)
迫力のある娘たちを選んでいるので、ウチのmomokoさんズも当然、「あちら側の存在」です
うん‥‥女子っぽいシチュエーションに置くより断然活き活きしていますね、この娘たち
うわ黒頭巾さんてば、悪ーーい顔してるっ
二人してひそひそクスクス、絶対に悪い相談です
黒猫のパペットとカボチャのオーナメントは地元の花屋壁に張り巡らせた蜘蛛の巣と墓石はダイソー、骸骨の手はセリアこれ実はヘアクリップ会社員現役時代、お巫山戯でハロウィンの日に、職場でまとめ髪に着けてやろうかと思ったのですが、思い止まりましたいずれも過去に買い集めたハロウィングッズです
おっと蜘蛛の巣の上方に差し掛けようと思っていたダイソーの紅葉の枝を設置し忘れたことに、ジオラマを片付け終わってから気が付きました
脚長momokoさんにはメルカリでゲットしたばかりの、バレリーナ風衣裳を纏わせました
『ジゼル』みたいなこの衣裳‥‥
セキグチmomoko『砂の雫』さんのデフォルトアウトフィットで、コルセット・チュールスカート・ブルマショーツ・チョーカー・ストラップパンプスがワンセットになっています。
ドール自体がこの通り、色素の薄いとても美しい造形なので欲しいと思わないこともなかったのですが、2013年発売の彼女、なかなかフリマサイトにリーズナブルなお値段では現れてくれません完品ではない(パンプス無し)のですが、公式アウトフィットが出されたのを幸い「やたっ待ってましたっ」とばかりゲットしたものです
(画像は公式HPからお借りしました)
黒頭巾momokoさんにはリカちゃんリトルファクトリーのビスチェセットをこれ脚長さんにばかり着せているので、今回は彼女に
22㌢ドール用に作られているので、やはりちょっとスカート丈が短いですね~~とても可愛いのですが、ハロウィンのシチュエーションにはロングスカートの方が合うんだよね‥‥いずれ何か見繕うか作るかすることにしましょう
新しい髑髏もゲットしたので、黒頭巾さんに持たせました
奇譚クラブのガチャフィギュア『長沢芦雪の仔犬』シリーズのひとつで『髑髏仔犬』だそうです。私は全く知らなかったのですが、江戸中期の絵師で、奇抜で機知に富んだ画風を展開し「奇想の絵師」と呼ばれていたそう‥‥
タイトルの通りこの髑髏、可愛らしい仔犬とセットになっていましたなかなか思い付かない組み合わせですよね‥‥たしかに奇想だわ
ともあれ、イケメンの髑髏氏がもう一つ手に入ったのは嬉しい限りです
それでは皆さん、素敵なハロウィンナイトを
ゆめゆめ、霊界と繋がる「見えない門」を、お忘れになりませんよう‥‥