
彼は息子と同じ新1年生。
何が凄いのかって、試合中にイイところに顔を出すんです。
チャンスの時は相手ゴール前のボールをもらいやすい所にいるし、ピンチのときは味方ゴール前まで戻ってシュートを撃たせません。
なんというか”サッカーのツボ”を知っているプレーヤーなんです。
でも、彼は練習のときは大したことがありません。むしろ下手な部類です。
練習だけみると、小学生になって初めてボールを触ったんだろうなっていうレベルです。
でも、試合になると年上相手であっても、見違えたように良いプレーをします。
けど、試合中のプレーを見てもテクニックもフィジカルもさほどじゃありません。
とにかくボールを持っていないときの判断がいいんです。
本当にサッカーセンスがある子供というのは、こういう子供なんだと思います。
海外では、むしろこういうタイプの子供が多いのかもしれませんね。
でも、彼のほかにも、”テクニックがあまりないのに判断が良い子供”を私は数人知っています。むしろ、彼らはテクニックがないから、それを判断力で補っているのかもしれません。
よく日本人の指導者は「テクニックを身につけてから判断を伸ばす」という人が多いですけど、それは違うんじゃないかな、と私は感じています。
やっぱりテクニックと判断は一緒に伸ばしていったほうがいいです。
そもそもテクニックというのは対人のなかで発揮出来て初めてテクニック(またはスキル)といえるのだから、テクニックと判断を切り離すことはできません。
日本の指導者は「ボール扱いの上手い子=サッカーの上手い子」と捉えていることが多いと思います。
でもスペインの指導者はそうではないし、先のキャンプのブラジル人のコーチも”判断”の部分を非常に重視していました。
見る目のある指導者、サッカーを知っている指導者がもっと増えてくれば、日本のサッカーは更に強くなります。それには、やっぱりサッカーが文化として根付いていることが必要なんだけど、プロリーグができて20年ですから、まだまだ時間がかかるのでしょうね。
結局、いつも、この結論に落ち着きます(笑)