こんにちは
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沖縄県八重瀬町にあるあなたのお悩み徹底改善治療院
悠々治療院の名嘉眞です。
２月は平均的に暖かい気候が続きましたが、急激な寒気によって６〜７度気温が下がる日も多く、自律神経の調節が難しい日が続きました。
暦の上では３月５日に啓蟄（けいちつ：春の到来を感じて虫たちが土から出てくること）を迎え、３月２１日に春分の日（昼と夜の長さが同じ日で「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ための日とされる）を迎えます。
前回は、春と肝の関係についてお話ししました。春は五臓六腑の中の「肝」が活発に働き始める時期であり、「肝」が疲れると症状として「めまい・肩こり・頭痛・のぼせ」など首や頭、肩など身体の上部に症状を現すことが多くなります。
一方で、身体の部位では【筋肉、爪、目】に影響を受けやすく、筋肉痛、爪が剥がれる、血色が悪くなる、目の疲れなどの症状が現れやすくなります。
そんな「肝」と共に私たちの体調を維持してくれている臓器があります。それが「胆」です。
この時期は胆の調子が悪くなると、「めまい・肩こり・アゴの違和感・痛み」が、免疫系に影響すると「帯状疱疹」が現れやすくなります。
なぜ「胆」の働きが悪くなるのか？日常生活にその原因が潜んでいます。
小さいけれど働き者
東洋医学では「胆」と呼ばれていますが、西洋医学では胆嚢（たんのう）と呼ばれています。胆嚢は肝臓の裏にちょこんと位置しており、長さ１０センチ、幅４センチしかない小さな臓器です。
胆嚢の中には肝臓で作られた胆汁という液体が５〜１０倍に濃縮されていて、脂肪を消化するために使われています。
脂肪分が多い食事が増えると胆嚢が疲れます。すると、胆汁の分泌が徐々に低下してしまい、脂肪の分解が上手く出来なくなることから上記の症状が現れやすくなります。
胆を鍛えるエクササイズ
胆の疲れ、脂っこいものが苦手で上記の症状が現れている人にお勧めのエクササイズが爪先立ち（踵上げ）です。
立ったまま足首を上下に運動することで胆に関連する筋肉を鍛えることが出来ます。
爪先立ちは１日３０回から初めて、慣れていくと１０回ずつ増やしていくといいです。
最初の方は運動した次の日にふくらはぎが筋肉痛を起こしてしまうかもしれませんが、徐々に慣れていきます。継続は力なりです。
毎日行うと必ず効果が現れます。仕事や家事に追われると、運動することを忘れることがあるので、運動する時間を決めるのもお勧めです。
優柔不断な性格も原因は「胆」にあった⁈
東洋医学では「胆は決断を主る（つかさどる）」と言われています。
この言葉には「胆という臓器は物事を決断する時にも働いている」という意味があり、精神面と深く関わっていることを意味しています。
素問には、「胆」の働きが低下している人は「何事にも驚きやすく、優柔不断で決断力がない」という記載もあります。
このように臓器の働きが肉体面だけではなく、精神面にまで影響を与えるというのは信じ難いですよね。
しかし、実際に胆汁が分泌される時には「コレシストキニン」というホルモンも一緒に分泌されます。
胆の働きが悪くなると胆汁と分泌されずにコレシストキンの分泌も減ります。
最近の研究ではコレシストキニンは脳と関連していて分泌が減ると感情のコントロールにも影響を与えることが分かっています。
胆の働きが脳に影響を受け、決断力や実行力に影響していた事を見抜いた昔の人たちの観察眼には驚かされます。
個人的な意見になりますがが、例えば豪快で行動力のある人は肉や脂っこい食事を好む傾向があります。
反対に、肉の獣臭や風味、脂肪が苦手な人は肉食の人に比べ、控えめでおとなしい印象があります。
私はホルモンの分泌量がそれぞれ脳に影響しているのではないか？と考えていますが、調べたところ現在そのような研究は見つかっていないので今後に期待しています。
（皆さんはどう考えますか？）
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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