❖ロンまむ❖です。

ロンさんとの最期の家族旅行‥
ドライブの話です。
でも ロンさんにとっては大旅行でした。

2020年10月10日(土) 快晴晴れ

その日は朝一番 家族で動物病院へ‥
病院裏の自販機前で見たことがある人が⁉️
私は ウインドウを下ろして

先生〜 おはようございます‼️

あ〜‼️ロンちゃん おはようございます
早いですねぇ

主治医の A先生でした。
ロンさん 朝から大好きな先生に会えるなんて‥
いい事あるかもね音譜

病院表に車を回し‥
ロンさんと私は 受付 診察 皮下点滴 会計 💨💨
そうです。
A先生から ドライブの許可が出ました。

無理しないで いっぱい楽しんできてね
ジュースでも ソフトクリームでも
なんでもいいから 食べてきていいからね
なにか心配なことがあれば
遠慮せず 帰りにまた 寄ってくださいね
直ぐに 診ますから‥
ロンちゃん いってらっしゃいバイバイ

そう言って 送り出して頂きました。
本当に もう感謝しかありませんでした。

そして会計の時も

いってらっしゃいバイバイ
ロンちゃん今度 写真見せてね〜
お帽子 ぴったり
本当に似合うわハート


と ロンさんに帽子(下矢印)を下さった受付Gさんに
見送られました。
Gさんは 亡くなった子の遺品を
ロンさんにくれたのでした。


それから とある海まで 約40分のドライブです🚗³₃
嘔吐があった時用に バスタオルを敷き詰め
車中も 寒くなりすぎないように気をつけ‥
私の腕に抱かれた ロンさんしっぽフリフリ
格好だけは すっかり海の男です🕶⚓️

いつも聴く 大好きな 洋楽を聴きながら
平坦な道を選び 走りました。
だんだん 潮の香りがしてきましたやしの木


窓を開け‥

ロンさんの好きな 海だよ〜
いつも 散歩にきてた ○○浜へ行くよ〜

ロンさんは 車酔いもせず 身を乗り出し‥
外を見たそうな そんな素振りをみせてました。
後ろを見ると‥
リリィちゃんは スヤスヤ寝ていました。

保冷バッグには 🍇の天然水 水 お茶 おしぼり
脱水 熱中症だけが 怖かったので
滞在時間は 10分間 と決めていました。

目的地に到着しました。
それぞれ一頭ずつ抱っこし スマホ片手に
入口にある 神様に頭を下げ‥
私は 浜へ降りて行こうとしてたら
もう歩くことも ままならなかった ロンさんが
私の腕から飛び降りあせる
石碑の前で 自分で頭を下げました。


まるで 神様に キスをしています。
とても素敵な瞬間を納めることができました。

そして 奇跡は また起こりました✨
それから 海に向かって
おぼつかない足で トコトコ歩いたのです。
しかも まるで まわりが見えてるかのように‥


信じられませんでした。
どこにそんな力が残っていたのでしょう。
それこそ これが神の力なのかと 思ったくらい‥
それとも 何度もお散歩にきているので
香りや風で 覚えているのでしょうか。
涙が溢れました。

それから‥
流石に波打ち際までは遠いので抱っこしました。
ロンさんは 風を受けて気持ち良さそうでした。

本当は ゆっくりさせてあげたいけど
もう普通の身体ではない ロンさん‥
脱水や熱中症が 怖かったので
時計ばかり 見ていました。


いつもと変わらない 綺麗な波打ち際です。
この海水には 病を治す力があると言われていて
私はしゃがみ ロンさんの手足を
神水に浸しました。
その時の ロンさんの表情は今でも忘れません。
口角をあげて にっこり笑ってました。


ほら、笑ってるでしょう。
やせ細った身体で 精一杯 潮風をうけ‥

ママ とっても 気持ちいい
連れてきてくれて ありがとう
ここには 小さい頃から
いっぱい思い出があるから
ずっと来たかったんだ

そう ロンさんの心の声がしました。
あぁ、連れてきてよかった‥
パパもリリィちゃんも 笑顔いっぱいでした。


私は時間の許す限り 沢山写真を撮りました。
最近は 家か病院ばかり‥
しかも 悲しい事実の写真をばかりでしたし付けまつげ汗

そして時計を見るとあと10分間の滞在まで
あと1分でした。
声を張り上げ 遊んでるパパとリリィちゃんを呼び
きっと 最後となるであろう
家族写真を撮りました。


ロンさん 限界だね‥
もう頭を上げてる力もありませんでした。
横にいる リリィちゃんとは 大違いです。

それから急いで車に戻り‥
冷たいおしぼりで 手足を拭いてあげました。
そして またまた奇跡は起きたのです。

ほどよく冷えた 🍇天然水をカップに入れると‥
ぺちゃぺちゃ 飲み始めたのです。
家では もう何をあげても 口にしなかったのに‼️
少量でしたが 直ぐに飲み切りました。
抱っこしてるお股の辺りが 温かく感じたので
マナーウエアを外したら‥
あまり出ていなかった オシッコが出てました。

ロンさん 凄いねぇ
オシッコでたねぇ
偉いねぇ
凄いねぇ

涙を流しながら マナーウエアを取替えました。
そして ペットボトルを舐めて‥
オネダリするので もう少し飲ませました。
単純に嬉しかったです。

点滴で背中の辺りに水分は入ってるとはいえ
口から糖分の入ったものを飲み
オシッコまで‥
神の恩恵に感謝せずに いられませんでした。

その間 リリィちゃんは 
パパにお水とおやつをもらって
手足を拭いてもらってました。

車の中が適温になったので 帰路に着きました。
ロンさんは 帰り道 寝息を立ててました。
きっと いい夢をみてるんだろうなと
聴いてた音楽の音量を低くし

この先 ロンさんが 亡くなって 落ち着いたら
きっと お礼に来ようね

私は パパにそう言いました。
そして何事もなく 無事に 家に到着しました🏠

≣≣≣≣≣✿≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣

この計画を実行できて 本当に良かったです。
家族の新しい思い出が増えました。
ロンさんの喜ぶ顔が 見られました。

この4ヶ月半‥
出かけるところといったら
病院ばかりの生活を 強いられてた ロンさんしっぽフリフリ
私もそうです。
パパも リリィちゃんも 我慢の繰り返しでした。


ありがとう
ロンさん♥️


そしてその晩‥
珍しく呼吸困難もなく
朝までグッスリだった ロンさんしっぽフリフリ

しかし現実は変わることはありませんでした。
早朝 あれ❓ベッドいない‼️
そう思って ロンさんを探したら‥
私の部屋の譜面台の前(私が 1番立つ場所)で
真っ黒なコールタール便
大量にしている最中でした。

その時がきた

そう感じたのは言うまでもありません。
もう その日は 近いのかもしれません。

この日の コールタール便が
ロンさんにとって 最後のウンチでした。
そして、ベッドに帰ってきて‥
何事も無かったように 眠りました。

パパを起こし 便を見せると

今日 明日は 家でゆっくり過ごさそう
明日 俺 会社休むよ
病院へいくのは やめて 家族で過ごそう

そう パパが言いました。

この日を境に ロンさんは歩けなくなりました。
ベッドに寝たきりになります。

心臓の強かったロンさん‥
それから 9日間 生き続けました。





10/10   皮下点滴通院(ドライブ決行日)
体重     3.43kg


10/13  皮下点滴通院
体重     3.40kg

二日間も 連絡もせず病院をさぼってしまったので
先生たちは もしかして⁉️と思ったそう。
生クリームでもアイスでも何でも食べていいと
言われる。
いよいよ最後を感じたのだろう。
しかし、思うほど食べてくれなかった。
胆汁が鼻からも出るようになる。
どこをみても、もう黄色い(黄疸のため)。


10/16  皮下点滴通院
体重     3.35kg
体温     37.2℃

いよいよ 体温が下がり始める。
吐き気止めが効かなくなる。
飲んでも食べてもないのに 嘔吐が量が凄い。



10/18  皮下点滴通院
体重     3.30kg
体温     36.9℃

病院での診察はこれが最期となる。
昏睡状態だと言われる。
床中に飛び散るような嘔吐をするようになる。
吐瀉物の中に胆汁や血が混ざる。
何処から出てくるのかと思うほど何度も吐く。