映画「鉄砲玉の美学」感想 | リタイアライフのつぶやき

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65才でサラリーマン生活からリタイア。さて、これから何をしていこうか。ブログでつぶやきながら日常生活を報告。参考になれば幸いです。

7月7日、東映チャンネルで映画「鉄砲玉の美学」を見ました。

監督 中島貞夫

俳優 渡瀬恒彦 杉本美樹

1973年 ATG映画 120分

内容(Wikipediaより)

「高度成長期の大阪。暴力団天祐会のチンピラ小池清は、テキヤをしているが金にはならず、情婦である風俗嬢の居候になっている。

 そこへ組幹部から「金になるから鉄砲玉に」の話が舞い込み、即引き受けた清に拳銃と現金が渡される。鉄砲玉が敵地で暴れて殺され一気に戦争という算段で、九州・宮崎の南九会の縄張りに向かった。 

恐怖と緊張で全身を強張らせながら精一杯傍若無人に振舞うが、敵は静観の構えらしく反撃の気配がなく、組幹部からはもっと暴れろと催促される。

 そこへ南九会幹部・杉町の情婦・潤子が近づいてくる。清は何も疑わず愛人気分で、清と潤子は観光気分で霧島に行こうとするが、ある日、電話を受けた潤子が突然消える。

敵は時間稼ぎをするうちにバックを付けて応戦準備を完了させていた。 清の元に大阪の情婦が現れて雲行きが怪しいと聞き、組に問い合わせると「戦争が終わって手打ちだから帰れ」と言われ、清は行き場を失ってしまう。

自棄になった清は、霧島に一緒に行くという情婦の言葉を遮り、かつて危機を救った新婚の女に誘いの電話をして家に出向くが、彼女は警察を呼んでいて逮捕されそうになる。

 清はとっさに取り出した拳銃を発砲して警官に傷を負わせて、自らも腹を撃たれ廃車置き場へと逃げ込み、そこからは遠く霧島が見える。

観光客を乗せて霧島に向かうバスの中、具合の悪そうな客にバスガイドが声をかけると、窓に寄りかかったその男、清は血を流し既に事切れていた。」以上が概略です。

簡単に言うと関西の暴力団が九州進出を図り、鉄砲玉(渡瀬恒彦)を宮崎に派遣、暴れまわって殺されるのを口実に戦争に持っていこうとしたが、大した暴れ方もせず(鉄砲玉にもなれず)、最後無残な死に方をするというアウトローの映画でした。ハッピーエンドでもなく、こんな人間もいたという従来のヤクザ映画と一線を画す映画でした。咄嗟に、渡瀬恒彦の兄、渡哲也の「仁義の墓場」を思い出しました。この映画も仁義に背を向け、組織に牙をむき、野獣化した一匹狼です。戦後暴力 史上、最も兇暴といわれた異色やくざの生き様でした。どちらも、異色作です。

それにしても、この映画(鉄砲玉の美学)の音楽には、驚きました。単調なリズムの繰り返しですが、一度聴いたら耳から離れません。調べましたら「頭脳警察」の「ふざけるんじゃねえよ」でした。映画会社がATGでこれも異色でした。

割と評価の高い映画だそうです。

最後までご覧になりありがとうございます。

(参考)頭脳警察「ふざけるんじゃねえよ」

 

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