ぼく、ロンです。
ブラッシングが嫌いです。
さらに言うなら
爪切りなんてしようものならば
こんな可愛い顔に似合わず
ぼくは容赦なく噛みつきます。
しかし
日々、毛皮も脱ぎたくなる暑さです。
ママはぼくのご機嫌をとりながら
ブラッシングをし
そこで得たフワフワのぼくの毛を
チップスターの箱に入れ
シャカシャカシャカと振ります。
すると、なんということでしょう。
〇〇力が働き(ママの知能の範囲外)
まぁるくなるではありませんか。
茶白の毛は
ミルクティー色になります、不思議。
ぼくの
まぁるい毛玉です。
お部屋にクイックルワイパーをかけながら
ママはため息をつく。
ぼくのふわふわの毛と
兄ちゃんたちのふわふわじゃない毛毛毛。
ママは17歳の長男兄ちゃんに言う。
「クロマニョン人だね」
注:あくまでもイメージです
すると兄ちゃんはこう答えた。
「それ、誰だか知らないけれど
そういう差別的発言はよくないと思いまぁ〜す」
ママは言葉を失う。
どこから、なにをつっこめばいいのか
分からなくて。
ちなみに
ママはぼくのツルツルスベスベの
この胸毛の部分を撫でるのが好きだと言う。
ビロードのような手触り
こちらは現在14歳の次男兄ちゃんが
小学1年生の時の写真だと言う。
この頬も
ツルツルスベスベでたまらなかったそうだ。
※クロマニョン人
1868年に南フランスで発見された
現生人類(新人)に属する人類化石に付けられた名称
後期旧石器時代の文化を発展させたという