ぼく、ロンです。






ぼくら猫も
己の主義主張のもと
喧嘩をするけれど


人間はぼくら猫と違って

命まで奪う

恐ろしい武器を使うんだ。



ママがこんな詩を聴かせてくれた。



繰り返すあやまちの そのたび ひとは
ただ青い空の 青さを知る
果てしなく 道は続いて見えるけれど
この両手は 光を抱ける



ぼくらが生きていく、その先には
「希望」があるはずなんだ。


でもそこに

ほんとうにあるのかな、希望。


テレビの画面に映る光景に
ぼくは悲しくなる。






閉じていく思い出の そのなかにいつも
忘れたくない ささやきを聞く
こなごなに砕かれた 鏡の上にも
新しい景色が 映される

はじまりの朝の 静かな窓
ゼロになるからだ 充たされてゆけ

海の彼方には もう探さない
輝くものは いつもここに
わたしのなかに 見つけられたから


『いつも何度でも』
作詞 覚和歌子
作曲 木村弓