ぼく、ロンです。





「あの熊、釧路のお店で味噌煮込みにされちゃったんだって。」

そう、ママがパパに話している。


「あの熊」とは

先月話題になっていた「OSO18」という
コードネームをもつ熊。


2023年7月末にその命を落とすまで
道東で、襲った牛の数は66頭にのぼるという。


駆除された後、その熊肉は
ジビエ料理店で提供されたり
1kg9500円(部位による)でネットで販売されたりしていた。
(100g950円は高いな、とパパが言った)





そういえば

ぼくの家の近くにも
ジビエ料理店がある





今、このレストランには

こんな紙が貼られているんだって。





ふーん。

モンサンミッシェルのムール貝か。





いや、その左下にご注目。


「ひ熊の手足 完売御礼」



そうなのだ、先週までは確か

「ひ熊の手足 入荷中」

だったと、ママが言う。



熊肉は滋養に富み


そして熊の手は

中国北京では最高級宮廷料理であるという。






いただいた動物の命


それは食した人の血となり骨となり


「生きる力」になるといい。


ぼくはそう思う。




ところで


ママは今会社で

札幌出身の方とお隣の席に座っているのだそう。


その方にジビエ料理店の話をしたところ


「熊は利き手が美味しいんだって。

掻き取った蜂蜜が手に沁みているから。」


とおっしゃったそうだ。






ママは思った。


「そんなプーさんみたいなことってある??」