ぼく、ロンです。
少し前の話になりますが、
その日、ぼくはリビングのソファの上で
くつろいでいました。
ママはキッチンで洗いもの、
その洗いものが終わってから
ぼくのお水の器を洗い、お水を替えます。
ぼくのいるリビングから、キッチンは見えない家のつくりです。
ママが呼びました。
「ロォーンっ、ミンミ、飲みにおいでーっ」
お水のことを、ミンミ、とよんでいるのは、ちょっと恥ずかしいのですが、、、
「新鮮なミンミ?
飲まなきゃ、便秘予防のためにも。」
ぼくは、くつろいでいたソファからスドン、と降り、
テクテクテクと、キッチンに向かいます。
そこで、ママは自分でよんでおいて、びっくり!しました!!
「通じたっ!!
見えないところにいるロンに
お水を飲みにおいでと言ったら、
ほんとに、来た、、、
ほんとに、テクテク、歩いてきたっ!」
それ以来、
仕事やら、日常生活やらなんやらで、
理不尽な人間や、理不尽な言動に遭うと
ママは、こう思うそうです。
「うちのロンの方がよっぽど話が通じる!!」
そう思うと
ぼくのふわふわな毛や、くりくりな目や、幸せな寝顔や
ぼくのなにやらなにまでを思いだし
理不尽なことなんて、
どぉってことはなくなるそうです。