ぼく、ロンです。
ママさんが、またポロポロ泣いてる。
ママさんは、涙脆い。
本を読んでもテレビを見ても歌を聴いても、
それが、涙のツボ、みたいなのに触れちゃうと、ぶわぁっと溢れてきちゃうんだって。
今回の涙のもとは、この本。
「だってロンちゃん、この最後のお別れの場面、涙なくしては読めないよ」だって。
『紙のお月さま』
今江祥智
長新太 絵
出版社:理論社
タマテバコ、と名づけられた
マルチーズふうな雑種の犬と、
とうさんとあかりちゃん、
3人家族の暖かく優しいお話が
犬の目線で書かれています。
でっかい愛に包まれたお話です。
(でも犬にお酒はいけません)
ママさん、
図書館の児童書コーナーをプラプラして
いたとき、ふと題名が気になり手に取って、
「あ、この本、この表紙、知ってる!!」
ってなったんだって。
なんでも小学生の頃、読んだらしい。
(なるほど、初版が1985年って書いてある)
「表紙の絵も色合いもいいねぇ、、、」
「このお話、実写化するとしたら、とうさん役はリリー・フランキーさんがいいねぇ、、、」
なんて言ってる。
それにしてもママさん、
こんなに涙脆くて、ひからびちゃわないかな。
《こぼれ話です》
紙のお月さまとともに、
今江祥智先生の絵本『四角いクラゲの子』
も読みました。
根底に流れる、優しさ、が共通していると
思います。
私の大好きな作家、
江國香織さんのエッセイ集
『泣かない子供』(角川文庫)P205
に、「今江さん」という章があって、
知ることのできない今江先生の一面が
読めます。