『なんか友達もやってるから、やってみようかな~』的なノリで始めてみたけど・・・
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

モ◆ノ●ク▲ロ■・ダイアリー【ウイング・メイカー編】

『やぁ、待たせたね。』

『来なすった。』

『依頼のものは?』

『ここに…』

『ありがとう、報酬は…』

と、依頼主は言葉を濁らせた。

すかさず彼女が聞いた。

『なぜ、以前依頼されたものを、また返してこいと?』

『…キミ達の二つ名は確か…、』

『チーム―事情の追い手』

『まだ確立していないこの【夜の国】の全てを知っているだろう君達に、私のような老人に聞きたいことなんてあるのかい?』

『オレ達でも、全てを知っている訳じゃない。
特にファーザーや雷皇に関しては…』

『君達は知ったことは全て、投稿するのだろう?』

『ファーザーは、公表しません。お約束します。』

『ファーザーは、恐れています。
広まるエア・トレック。
ファーザーは危惧しております。
そして、ファーザーは…』



バリィィィン!!!

言いかけたそのとき、一筋の【閃光】が老人を貫いた。

『賢者よ―
伝導なるその知恵は、下界の恥者には理解出来ない。』

『【電閃・雷皇】っ…!!』

『なんであなたが!?
あなたの使いじゃないの!?』

『貴様らが盗んだ、【使徒の反逆書】ザ・エンジェル・リベリオンを、貰いに来た。』

『?…』

『この設計図のことね…!』

『…渡せ』

『…渡せない!
逃げるぞ!!』

30階ほどもあるビルを垂直に下って行く
彼等もライダーとしては、結構な腕を持っている。
が、さすがに王には勝てない。

『く、ダメか…!』

そのとき、熱風がビルを駈け登ってきた。

『チッ!』

『キミらは、行くといい。
ファーザーから聞いている。

キミ等が、持っているんだろう…設計図』

『ファーザーと知り合いなのか!?
あんたは一体?』

『【バーン・ロード】灼熱の道:熱風の王―栗谷 帥平【くりや すいへい】
みんなには、クリュスって、呼ばれてる。』
『彼は、ボクが止めるから、その間に逃げて。』
『ファーザーに、よろしくね。』

『え…?』

『ホラ、早く。』

彼は笑っていた
しかし、どこか悲しげだった

まるで、最後の別れの様に…










翌朝のニュースで、彼の死が報道された



Trick.5
=真実の対価⇒

モ◆ノ●ク▲ロ■・ダイアリー【ウイング・メイカー編】

【君ヨ、飛ビ立ツノカ?

例エ、夢見ル明日ガ、逆巻キ吹荒ブ嵐デアロウトモ…】

『荒れ狂う風の前では、たとえ燃え盛る炎も、強固な石壁でさえも、微風に舞う塵の如く…か。』

『このボクの【炎】をもってしても、彼には太刀打ち出来ないか。

それでも、ボクはやらなきゃならない。
ウイング・メイカー【電閃・雷皇】の使者として…!』

大都会の高層ビル群の中、とあるビルの屋上で、彼はそう呟いた。

彼は、炎のレガリアを持つ現炎の王・業火の烈風【Burn of the Flame】その人だ。

彼は、漆黒の深い夜空を見つめながら想いを巡らせていた。

『ファーザーには、敵が多過ぎる。』


誰の仕業か、盗まれたデータを元に作られた『不完全』なエア・トレックは、急速に広まり続けていた。

その悪用を危惧した彼は、それらに対抗する為の精鋭を集めていた。

彼等は、現総勢13名。
全員がオリジナルのエア・トレックを所有し、それぞれが王として名を轟かしている。
そして、ファーザーの存在を知る数少ないライダー達

だが、ファーザーの存在を知る者は、他にもいる。



カタカタカタカタ…。
『珍しいオッサンだねぇ。
以前取ってきたものを返してこい、なんて。
おまけにデータをコピってこい、ってさ。』

『うるさい。さっさと終わらせなさい。』

『へーい』

『ねぇ、ファイルの中身、確認してみない?』

『珍しいねぇ、そっちから言い出すなんて。』

『私のカンだけど、もしかしたら…』

『じゃ、開くぞ。』

『こっ、コレは!?』

『思った通り。
エア・トレックの設計図だわ。』

『じゃあ、あのオッサンがファーザー?』

『いえ、違うわ。
設計図は一度何者かに盗まれたって、噂がある。
それに、ファーザーが高校生なのは有名よ?』

『ってことは、オッサンがファーザーから盗んだのか、この設計図を…』

『おそらく。
そして噂は本当だった。』

『とにかく、依頼を終わらせて。その後でこの事について調べましょう。』



『約束は深夜0時。
このビルの屋上。
もうすぐ。』

『直接聞くのか?』

『まさか。でも、いくつか聞くことはあるわね。』

更けゆく黒夜に浮かぶ静月

浮き彫りになってきた謎。

ファーザーとは?
依頼主の男は?
エア・トレックとは?

全ての始まりであるファーザー。

設計図を盗んだと思われる依頼主。



謎の歯車が、少しずつ噛み合ってゆく…。





trick.4
―依頼主―

モ◆ノ●ク▲ロ■・ダイアリー【ウイング・メイカー編】

カタカタカタカタ…。

カタ。


名前:エアーズ・トレッキング・スクエア

///件名:デッド・クロス解散

本文:
7月24日
22時過ぎ 渋谷高校 体育倉庫裏にて、所属不明のライダーに遭遇。
急襲された模様。

ライダー、エア・トレックともに外傷はないが、゛心臓゛を破壊されたようだ。

これにより、彼等の諸行が発覚し、学校も停学。
彼等の活動は停滞した。

今回も、最近噂が急速に広まり続ける謎のライダー『電閃・雷皇』の仕業だろう。
心臓を直接破壊する手口は酷似している。
一体なぜ、心臓部のみを破壊出来るのか?
その仕組みは、一切不明で明らかになっていない。
このトリックは、今のところ彼しか使用出来ず、噂に恥じぬ彼の異常な強さを示している。
・・・・・
………。



文:事情の追い手

資料提供:エアーズ・トレッキング・スクエア資料館

情報提供:渋谷高校3年生複数



『また、電閃・雷皇か…。』

険しい表情で、画面を見つめる。

スクロールしていくと、気になる投稿を見つけた。


名前:No Name

///件名:エア・トレック―ファーザー
ウイング・メイカーについて…。

本文:
エア・トレックを作り出したと言われる、ウイング・メイカーの正体は、実はただの高校生だった!

オレは見た、確かにアレはファーザーだった!
写メだってあるぜ。

―――――――――――


名前:No Name

件名:糞

本文:
パチこいてんじゃね~
お前モノホン見たことあんのかボケ!

―――――――――――

名前:No Name

件名:

本文:
つか、実際誰が作ったの?
この最高な翼~!

―――――――――――

名前:No Name

件名:

本文:
わかんねぇから、みんなでファーザーとかウイング・メイカーとか呼んでんだろ?

―――――――――――


『ふ~ん
とうとうバレたか。
ま、なんの根拠もねぇだろうが…』

笑みを浮かべ、窓の外を見る。

Σビシッ!!

『コラ~、授業に集中しなさい!』


突然持っていた教科書で叩かれ、目が点になった。

『あ、はい。すいません。』


『あー!、またパソコン開いてる!!
学校に持って来るんじゃありません!』


そう言って教卓に戻る叶先生は、地理の先生の中では稀に見る美人だ。

『ポジションとしては、フツー保健室の先生だよな…。』

そんな余計なことを考えながら、相変わらず晴れ渡り、青く深い空を見続けていた。

『創成者【ウイング・メイカー】に破壊者【電閃・雷皇】か
これから面白くなりそうだ。』



7月28日
1時32分 都内某所

『…。よし、ロック解除
ハッキングにうつる。
残り時間は?』

『13分48秒よ』

『了解。』



『ハック、コンプリート
データのコピーが終わったものから順にダウンロード

3,2,1, スタート。』

ピピッ!

『ん? パスワード?』

『どうしたの?』

『パスワードの入力画面になった。






―創成者と破壊者の調和―

―即ち―





TRECK.3
=創成者と破壊者⇒
―終―
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>