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826〜5,940円
著者は第2次世界大戦時のドイツ軍タイガー戦車隊の指揮官として有名な人。
この手の本を本屋で見つけると、ついつい買ってしまう。
そして読んで思う。
当時の戦車を稼働させるというのは如何に大変な事かと…
タイガーⅠで57t
キングタイガーで70t
自衛隊が運用している最新式の10式戦車で44t
90式戦車で50.4t
第2次世界大戦の戦車の方がはるかに重い。
燃料も食うし、故障もする。
転覆もする、
貴重な戦力なので故障したり、攻撃されて動かなくなっても、戦場に放置できない…
内容は戦車を駆って、戦場を駆け回る話ではない。
車体を受け取り、搬送し、燃料を調達し、故障車を回収し、修理し…
精一杯、稼働戦車の台数を増やす事に腐心する姿が描かれる。
前に読んだ、オットー・カリウスの『ティーガ―戦車隊』(宮崎駿のマンガ『泥まみれの虎』の原作)もそんな話でいっぱいだったけれど、こちらの本の方がもっと徹底している。
華々しい戦果を挙げているのにも関わらず、非常に地味で堅実な内容の本。