■書評 住野よる『君の膵臓をたべたい』 双葉社2015/6/17
- 君の膵臓をたべたい/住野 よる

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少年・少女の悲恋の物語というジャンルがある。
少女の方が可愛くて明るくて気丈なのだが、不治の病を抱えていて死んでしまうというパターンが大体決まっている。
古くは『愛と死をみつめて』(実際の書簡集らしけれど…)とか、最近では『世界の中心で愛をさけぶ』とかが有名な所。
この本もそのパターンだ。
しかし、パターンがわかっていても泣けてしまうのが、年をとって涙腺が緩んでいるオヤジの困った所、不覚にも枕を濡らしてしまった。
いや、パターンがわかっていても泣けるように書くのが、小説家の腕の見せ所と言う所か…
だが、この小説には今風だ。
少年はヒッキー予備軍で草食系。
彼らの恋愛は積極的な少女の主導権の下に進む。
あぁ、今風だなぁと思う。
この小説の想定読者は少女~若い女性辺りだろうから、積極的な少女の主導権の下に話が進むのは当然かもしれない。
それにしても…
女性のコミュニュケーション能力と言うのは、少女の頃から男のそれを遥かに凌駕しているのだなぁ…