■映画 『ゴジラの逆襲』1955日本 | 本中毒、映画中毒、仕事中毒、そして...恋愛中毒

■映画 『ゴジラの逆襲』1955日本

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WowWowで4月末からゴジラ30作一挙放送という企画番組が流れていて、長く観ていない作品をポチポチ観ている。

これはゴジラ映画の第2作目。
この映画が企画された詳しい事情は知らないのだが、おそらく第一作の大ヒットを受け、すぐ続編が企画されたのだろうと想像している。

第一作が反戦、反核という非常に強いメッセージを持っていたのに対し、この第二作はそうした社会的なメッセージを持っていない。
一作目とのその落差は驚く程だ。

東京を炎上させた第一作に対し、第二作では日本第二の都市・大阪を炎上させ、更にもう一匹の怪獣アンギラスを出してゴジラと戦わせる事によって、営業的にはそれなりの興味を視聴者に提供する。
しかし、ストーリーの主な舞台は水産会社。
どうも60年代後半から70年代に流行ったサラリーマン映画の日常と、怪獣映画という非日常の無理矢理な融合を見せられている様で、尻の据わりが悪い。(そこら辺の構図は、次作のキングコング対ゴジラ以降も続くのだが…)
何よりも、怪獣が出現した後に国土を防衛する為に挙国一致体制を引くまでの緊張感のなさ、甘さが、ちょっと拍子抜けしてしまう。

かなりの異色作。
で、失敗作だろうと思う。

<追記>
日常と非日常の妙な融合や挙国一致体制の甘さというのは、戦中・戦後の日常生活の実感が、実はこんな風だったのかも知れない…などと思った。
原爆を投下された広島・長崎、無差別大規模空襲を受けた東京・大阪をはじめとした大都市以外の生活は、流通が滞って物資が不足する以外は、案外戦争とは無縁だったのではないか。
そんな変な事を勘ぐりながらゴジラが雪崩に埋まるのを眺めたりするのだった。


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