■映画 『皇帝と公爵』 2012フランス/ポルトガル | 本中毒、映画中毒、仕事中毒、そして...恋愛中毒

■映画 『皇帝と公爵』 2012フランス/ポルトガル


今から約200年前、ナポレオンの時代のフランス軍がポルトガルに攻め込んだ。
イギリスはヨーロッパでフランスが覇権を握るのを阻止するために、
ポルトガルを支援し、ウェリントンを司令官として軍隊を送り込む。
彼ら連合軍は焦土作戦を展開しながら、リスボンの手前に構築した要塞による強力な防衛線まで撤退し、フランス軍に侵攻を諦めさせる。
その課程を描いた映画。

映画のチラシの惹句は、ナポレオンとウェリントンが直接対峙したかの様な誤解を招く様に意図的に書かれているが、この時のフランス軍はナポレオンが直接指揮したものではない。
更に、先に書いた様に焦土作戦による撤退戦なので、直接戦闘は発生しない。
撤退戦の中で、避難していく市民、イギリス軍兵士、ポルトガル軍兵士が織りなす様々な人間模様を描く、あまり映画向きではない極めて地味な作品だ。(もしかしたら長編小説とかだったら面白いのかもしれないけれど…)
つまらない。
その割に長い。


つい、映画を観ながら、映画そのものと違う事を考えだす。

この後、ナポレオンが率いるフランス軍はロシアに侵攻し、焦土作戦による撤退戦に遭い、兵糧不足により苦しんだ後、モスクワ手前でクツゥーヅフ将軍率いるロシア軍との決戦に破れ、壊滅的なダメージを受け、覇権を失う。
当時の物資の輸送能力と長い補給線を考えれば、兵糧は現地調達に頼らざるを得ないのかも知れないが、このポルトガルでの戦訓を基に、もう少し学習できなかったものか…
もう一度、『補給戦』を読み返してみるかなぁ…

一方、この映画は焦土作戦によるポルトガルのその後の停滞に対する恨み節の様にも見え、太平洋戦争による感情的なもつれでゴタゴタしている日本と中国・韓国の関係を思い出す。
いつか日本と韓国/中国の合作で、太平洋戦争の映画を作るだろうか
たぶん僕が生きている間には無理なんだろうなぁ…