ストレート | ★キャリーセントラルシティ★

ストレート

目の前にいるのは

まちがいなく

だいすきなあなたでした


だけどあたしの視線は

横に夢中でした


いつもとちがって

クールでなんだか

かっこよくみえました



どっちか選んで



ふたりは深刻な顔つきでした

あたしは悩んでいました


静かな時間(トキ)が流れました


不安そうにあなたを見つめたけど

あなたはただただうつむいていました

とてもきれいな横顔でした


横をみるとあたしを見てるの

もう全部見抜いてたんだね



すきなんだろ?

いけよ



荒いけど優しさがつまってた言葉

きつかったときのそのひとことで

なんだか凄く楽になれたんだ


でもそのときあなたが

無言で部屋から出て行くの

なんで?なんで??


わけが分からなくなるあたしを

また後押ししてくれようとする人が

横にいました


でもあなたを追えなかった

足が動かなかった

あたしは泣いてた


泣いて泣いて泣きわめいてた

好きなのに大好きなのにって


そんなあたしを抱きしめてくれて

全部聞いてくれてそばにいてくれる人が

横にいました


ほんとはあなたに抱きしめてほしかった

ほんとはあなたにそばにいてほしかった


そんなきもちをしまって

あたしは心から横の存在に

感謝したのでした