スルー
この暖かさの訪れる季節
冬が名残惜しいかのように
一瞬冷たい風がスルーしていく
そんな中ただひとりで待つ間
期待と不安でいっぱいで
まだ十分に決心もついてないのに
階段を駆け下りる音とともに
はっきりと姿を見つけ
一歩足を踏み出す
でも急いでこっちには目もくれぬまま
スルーしてく 向こうまで走っていく
無意識に目で追ってる立ち尽くしたまま
再び風がスルーしていく
だめだった
タイミングをのがしたとか
急いでたからとか
一瞬のうちに起こった全ての事のせいに
悲しさと後悔だけがずっと残る
チャンス
タイミング
全ての流れと巡り合わせに見放され
うつむいたまま思い出しながら
道脇を歩く
すぐ傍をたくさんの車がスルーしてく
ラストチャンスが訪れた
この1回にかかってる
1発勝負で挑戦するのは怖い
けど人生で2度とないこのチャンス
賭けてみせる
チャンス
タイミング
全ての流れと巡り合わせによって
ラッキーにも賭けに勝てますように
簡単にスルーされませんように