読書グラフィ 今日読んだ本
★ジム・レーヤー、トニー・シュワルツ(著)、青島淑子 (訳) / 『成功と幸せのた
めの4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス』
●肉体のエネルギー
・一日に低カロリーで栄養価の高い食事を五、六回とると、
ブドウ糖と必須の栄養素をコンスタントに補給することができる。
・ポイントの一つは、水を毎日二リットル飲むことである。
・実力を最高に発揮するためには、
一日平均七~八時間の睡眠が必要である。
●心理学者 ダン・クリプケら
六年間かけて100万人の睡眠パターンを調査。
ほとんどすべての原因において死亡率が一番低かったのは、
一晩に7~8時間寝ている人だった。
睡眠時間が4時間未満の人は、死亡率が2.5倍になった。
10時間以上寝ている人も、死亡率は1.5倍になった。
●ウルトラディアン・リズム
(サーカディアン・リズムではない)
90~120分間隔で制御している。
まったくの自然状態だと、人間のエネルギー量は
一日のうちで自然に満ちたり引いたりする。
午後三時から四時頃にかけてが、
ウルトラディアン・リズムにおいても、
サーカディアン・リズムにおいても、もっとも低調な時間帯となる。
(「中断点(breaking point)」と名付けられている)
●90歳になると、女性の三人に一人が
大腿骨の骨折に見舞われることになる。
乳がん、子宮がん、卵巣がんによる死者を合わせた数よりも、
大腿骨骨折に端を発して死に至る女性の方が多いのである。
●JFK特殊戦闘訓練センター
SEREコース
S=Survival(生存訓練)、E=Evasion(脱出訓練)、
R=Resistance(抵抗訓練)、E=Escape(退避訓練)
軍隊でおこなわれる訓練のなかでも
最も過酷でストレスの大きいものとして知られている。
●情動のエネルギー
・ポジティブな情動を動かす鍵となる「筋肉(的な要素)」は、
自信、自制心(自己管理能力)、
社会的能力(他人との関係)、共感能力である。
それらを支える補助的な「筋肉」には、
忍耐力、開放性、信頼、楽しむ気持ちなどがある。
・優れたリーダシップの真髄は、
強いストレスを受けているときでも
ポジティブな情動を呼び起こすことのできる能力にある。
・「忍耐力」「共感」「自信」といった情動の「筋肉」は、
鍛えることができる。
今の限界を超える重さを持ち上げ、そのあと回復の時間をとるのである。
●私たちがクライアントに聞く質問の一つ
「これまでの人生のなかで、
心から喜べる、または深く満足できる経験を、
どのくらい頻繁にしましたか。」
たいていが「ほとんどなかった」
●M・チクセントミハリら
テレビ番組の視聴時間が長すぎると不安が増し、
気分が落ち込みやすいと指摘している。
●職場でどうしても
部下に一言いっておいた方がいいと判断したときには、
私たちが「サンドイッチ方式」と呼ぶテクニックを使うことにした。
まず、相手の仕事内容について
純粋に肯定的な感想を述べることから始める。
次に批判を述べるのだが、一方的な「説教」にせず、
あくまでも相手との「ディスカッション」とし、
自分の見解が必ずしもすべて正しいとは限らないという余地を残す。
そして最後に、相手を励ますような内容で締めくくるのである。
このアプローチは、
単に寛容かつ慎重に振る舞うという意味があるだけでなく、
彼の意見に相手が素直に耳を傾け、
かたくなな姿勢をとらずに受け入れてもらいやすくする
という効果もあった。
●あなたはどれだけ幅広い情動の「筋肉」を持っているだろうか。
相反する情動の、
どちらかの側の「筋肉」だけが強くなっているのではないだろうか。
また、相反する情動それぞれの良さを、
自分がどの程度認めているか、考えてみてほしい。
どちらかだけをよしとするのではなく、
両方の存在をすすんで受け入れることができるなら、
その人の情動は深みと豊かさをもっていると言えるだろう。
ストア派の哲学者が「アナコルキア」と呼んだ状態-
相反する徳が相互に包含しあっている状態をさす-
を受け入れることが必要だ。
たとえば正直さも、相手に共感する気持ちがなければ、
単なる冷酷さになってしまうということだ。
相反する情動の間をもっと自由に、
柔軟に行き来できるようになる-これを究極の目標としたい。
※実践は自己責任で。
#読書 #人生訓