渋谷のオーチャードホールに行ったのは、何年ぶりだろう・・・

お気楽妻時代には、階下のシアターコクーンにも、

コンサートやお芝居を観に、度々出かけていた。

渋谷駅で降りて、スクランブル交差点を渡ったのも数年ぶりで、

あまりの人の多さ、若者集団の熱気に殺られて一瞬ふらついた。

 

オトナの街銀座が、若者を遠ざける空気感が漂うように、

渋谷の若者集団は、オバサンを拒否するバイブスを発信している。

東急百貨店本店が閉店して、オーチャードホールは淋し気だったが、

ピアノコンサートは、本当にすばらしかった。

 

渋谷まではOLデイの通勤と同じコースで、同じ私鉄に乗ったが、

週末のお昼過ぎの乗客は、平日の出勤とは完璧に異なる風景だ。

乗車率は座席がほぼ埋まる位、私の隣席には40代+4~5才位の父娘、

近くのドア脇に陣取ったのは、30才前後+ベビーカーの2才児位の母子。

そして真向かいのドア脇には、20代の若い両親+3才位の女児が立った。

 

駅に着くたびに親子が乗り込んできて、3組3様の子育て劇場が開幕した。

「イヤだ、ボク座ってるの嫌だぁ、イヤだイヤだぁ・・・・・」

ベビーカーの男児が、大声でベビーカーから降ろせと騒ぐ。

「ごめんね、ごめんね。電車混んでるから座っててね・・・・」

「イヤだ、いやだってば、早く出してダ・シ・テェ・・・」

さらに大声に叫ぶ我が子に、ひたすら謝る母は、

「あのね、申し訳ないけどね。このままでもう少しいてくれる?・・・」

 

ガキん子(失礼)に対して、モウシワケナイ・・・って言う???

ベビーカー脱出ボーイに触発されたのか、向かい側の3人親子の女児が、

とんでもない大声で泣きだし、異常な程に泣き叫び続けるが両親は無言で、

何の反応もせずに静観して、周囲への気遣いもまるでなし。

 

私は経験がないので、とやかく言う資格はないかもしれないが、

今の時代の子育てって、こんな風にに子供の言いなりなの?

愛情いっぱいに育ててもらったけど、かなり厳しくもあった我が両親、

時代の流れなのかなっ・・・と、複雑な気持ちになった時だった。

 

私の隣に座った女児が、足をブラブラさせて私の脚に触れた。

「こらダメでしょ、きちんとしてなさい・・・」

父親がかなり厳しく娘を叱咤したのだ。

「ヒトに迷惑をかけちゃいけないって、言ったよね・・・」

今度は娘の顔を覗き込んで、優しく言い聞かせた。

 

へぇ~、こんなお父さんもいるんだわね今も・・・

10人10色、3組それぞれの子育て劇場、お後がよろしいようで・・・・

 

 

 

☆彡今夜の独り言

 

レ・フレールとアン・セット・シスのジョイントコンサートで、

心にたっぷり栄養補給してきました♬🎹