NHKきょうの健康「肝臓・胆嚢・膵臓がん」4回シリーズの3/4 | 免疫力を上げるブログ

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ガン治療コーディネーターヒデチャンの日記 免疫療法を中心としたガン治療のコーディネータをやっています。免疫力強化のサプリも紹介しています。

こんにちは、

連日猛暑が続き東京では5日連続で新記録だそうです。くれぐれもご自愛くださいませ。



『③きょうの健康「胆のう・すい臓癌の治療」』22.10.13.放送


◎ 胆のうとすい臓は、どちらも消化に関わっています。
◎ 胆のうからは脂肪の消化を助ける胆汁が胆管を通って十二指腸に送り出されます。
◎ すい臓からはタンパク質や炭水化物を消化する膵液が膵管を通ってやはり十二指腸に送り出されます。
◎ 胆のうは肝臓に隠れていますし、すい臓は胃の裏側にあることからなかなか見えにくい位置にあるのです。
◎ 又、胆のうがんとすい臓癌では、同じ抗がん剤が使われるなど治療の面でも共通点があります。


<胆のうとすい臓癌の治療>


担当医:東京大学大学院教授 國土典宏医師


Q.先ず「すい臓癌」からですが、早期発見は難しいということなんですが,どうしても早く見つける手立てはないのでしょうか?

A.「すい臓癌・初期の主な症状」


○ 腹痛 ○体重減少 ○腹部膨満感 ○食欲不振
○ 黄疸(十二指腸側のすい頭部に出来た癌で胆管がふさがって起こる。)
○ 糖尿病の急な発症や悪化(すい臓はインスリンという糖を代謝するホルモンを作る分けですが何も心当たりがなければ膵がんの発症が疑われる)


Q.これ以外に何かないでしょうか?

A.何らかの原因ですい臓に水の溜まった嚢胞(のうほう、すい嚢胞)が出来る場合もある。
  ほとんど破顔ではなく良性のものなのですが、いくつかは一部癌に繋がるものがあるといわれています。

嚢胞が見つかった人は症状がなくても定期的に検査を受ける必要があります。


Q.すい臓癌の診断にはどのような検査があるのですか?

A.「すい臓癌の主な検査法」


1. CT
検査の中でで大事なのはCTですね。全体像がよく分かります。


2. 超音波内視鏡検査→生検
胃カメラと同じように十二指腸まで入れて,すい臓を超音波で見る事が出来、細かいものまで判明する様になった。
同時に針を刺して組織を取ることによって「生検」を行う事が出来る。


3. 内視鏡逆行性膵管造影(ERP)
カメラの先からチューブを出して来て、膵管にチューブを入れてそこから造影剤を入れて、X線写真を撮る方法です。

これによって形の変化で、膵癌を見つけることが出来ることもあり、管から血液を採取してそこからがん細胞が発見されれば膵癌と診断される場合もあります。


Q.すい臓癌の治療はどうなっていくのか?

A.膵癌は先ず手術が優先されます。
  転移がなくてすい臓の近くの大事な血管にガンが転移していなければ手術が可能です。

手術は癌がどこに出来ているかで手術の範囲が変わってきます。
一番多いのは「すい頭部」に出来る癌で、「すい頭部・十二指腸・胃の出口・胆のう」を切除します。


Q.すい頭部以外の場所ではどうなりますか?

A.「すい体部」「すい尾部」の場合は、
  <すい退部・すい尾部・脾臓>を切除する。


Q.すい臓癌の手術は大きな手術になるということですね?

A.すい臓癌の手術は、かなり専門性を要求されて難しい手術なので専門病院で行う事をお勧めします。


Q.手術以外の方法はどのようなものですか?

A.すい臓から遠く離れたところに腺がんがあったり、腫瘍が高度に浸潤していて手術が出来ない場合は、抗がん剤を使うことになります。


もう一つは、手術をした後に再発予防の為に抗がん剤を使うこともあります。


<すい臓癌の抗がん剤(単独投与)>

特に2つの薬がよく使われていて延命効果に優れている。

◎ 塩酸ゲルシタビン(ジエムザール
◎ テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(ティーエスワン)
ジエムザールの効果が不十分な場合に追加して使われます。

○テガフール・ウラシル(ユーエフティ)
○フルオロ・ウラシル(5-FU)
○塩酸トキソルビシン(アドリアシン)
○マイトマイシンC(マイトマイシン)


Q.抗がん剤の副作用はどのようなものがありますか?

A.<抗がん剤の副作用>

抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常細胞にも作用するので以下の通りです。


○ 白血球の減少(感染しやすくなる)
○ 血小板の減少(出血が止まりにくくなる)
○ 食欲不振 ○吐き気・嘔吐 ○だるさ など

副作用が比較的少ないので入院しなくても外来で治療できる。


<胆のうがんについて>


Q.胆のうがんは早期発見が難しいといわれますが、どういったことから見つかることが多いのでしょうか?

A.胆のうがんが見つかる時は、2つの方法があります。


「胆のう肝発見の主なきっかけ」

一つは、人間ドックなどで超音波検査を受けて、「胆石・胆のうポリープ」が見つかる。
もう一つは、症状が出る。


○ 黄疸 ○腹痛(上腹部や右の肋骨の下) ○右の肋骨の下のしこり
この場合は,進行して見つかることが多い。


Q.胆石・胆のうポリープは、癌に関係あるのでしょうか?

A.胆のうがんの6割ぐらいの人に胆石が見つかっています。
胆石が胆のうがんの直接の原因になるかは分かっていません。

ポリープはほとんどが悪性ではないのですが、大きさが1cm以上あるとか時間の経過で大きくなっていく場合は癌であることが考えられるので詳しく検査する必要があります。


Q.胆のうがんの治療はどうなっているんですか?

A.「胆のうがんの手術」

手術が必要で患者の全身状態を加味して術式を決めます。


項目      切除範囲
粘膜層     胆のう
固有筋層    胆のう
しょう膜下層  胆のう・リンパ節・肝臓の一部
しょう膜    胆のう・すい頭部・十二指腸


Q.癌の進行度によって手術の大きさが変わってくるのですか?

A.進行度によって色々変わるので専門医に診て貰い相談することが大事ですね。


Q.手術が出来ないこともあるのですか?

A.胆のうがんも遠くに転移していたり、リンパ節や周囲の大事な血管に浸潤している場合は、切除できません。
そのような場合は、抗がん剤が検討されます。


Q.胆のうがんに使われる抗がん剤はどのようなものがあるのですか?

A.「胆のうがんの抗がん剤(単独投与)」


◎ 塩酸ゲムシタビン(ジエムザール)
◎ テガフール・キメシル・オテラシルカリウム(ティエスワン)

○テガフール・ウラシル(ユーエフタィ)
○塩酸ドキソルビシン(アドリアシン)


すい臓癌と同じものを使う。
抗がん剤で癌を小さくして手術が出来ることがたまにある。


Q.すい臓・胆のうがん治療に当たって大切なことはなんですか?

A.どちらも診断が難しいこと、今は診断法が高度になってきて進歩してきている。

もう一つの特徴は、診断の段階から先の手術を目指して準備をする。
それが治療に繋がる特徴がある。


■ 出来るだけ早い段階から専門医の診断と治療を受けると良い。


もう一つは、かなり大きな手術、小さな手術もあるが無自覚なので突然の告知にビックリする方が多いのですが、セカンドオピニオンで別の専門医の話しも聞いて決断されたらよいと思う。


◆ 専門医の診断とセカンドオピニオンが大切と結んでいます。


<ヒデちゃんのコメント>


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親友が去年の三月に膵臓がんが発見され、末期がんだったのでたった2ヶ月で5月に亡くなりました。

ご家族の方は、自覚症状がなく気づいたときは手遅れだったととても悔やんでいました。

早期の「ガン検診」しかありません。「ガン・リスクチェッカー」の検診おすすめです。


次回は、「気づきにくい、肝臓・胆のう・すい臓癌」のQ&A編です。