最近の記事でも書いておりますが…


香川県は、
野良犬野良猫が多いです!



保健所に収容される犬猫たちは、
飼い主不明の犬猫がほとんどです

人に慣れていない野良犬・野良猫は
保健所に収容されても、新しい飼い主へと
繋ぐことが難しく、殺処分となってしまいます

香川県の保健所には
収容される犬や猫が後を絶ちません……


なぜ、収容される犬猫が多いのか。

1つの要因に
「人間が、望まない命を生み出している」
ことがあげられます

飼っている犬や猫を
避妊・去勢手術をせずに外へ出していたら

・いつの間にか妊娠していた
・外で繁殖させてしまっていた

という事態になります

「家の中で飼っているからうちの子は大丈夫」

そんなことはありません

万が一、外へ脱走してしまったとき
避妊・去勢手術をしていなかったら、
外での繁殖に繋がります
現に、災害が起こってしまった地域では、
放浪状態になった犬猫達の繁殖が心配されていました

お家の中で飼っている犬猫も、
避妊・去勢手術をしてあげましょう!!

避妊・去勢手術をしてあげることで
生殖器の病気が予防できたり
発情による問題行動を抑えることができる
メリットがあります





そして、無秩序な餌やり行為…

「かわいそう」という気持ちから
餌をあげる。
餌をあげるけど、飼うことはできない。
避妊・去勢手術は受けさせない。
飼ってくれるお家を探さない。

中途半端な関わり方は、飼い主のいない犬猫を増やしてしまいます。


犬や猫は
避妊・去勢手術をしないと
1年間に犬は1~2回
猫は2~3回出産します


犬
犬犬犬犬
犬犬犬犬

猫
猫猫猫猫猫
猫猫猫猫猫
猫猫猫猫猫



無秩序な餌やりを続けていると…
望まない命を増やしてしまう結果になります

「犬猫がいる場所」として、
新たに遺棄されてしまう可能性もあります

そして、外での生活は
交通事故で命を落とす危険があります
命は、助かったとしても
傷を負ったまま、治療してあげれないまま、
ずっと過ごすことになります

様々な病気の危険もあります
フィラリア感染症
ノミによる皮膚炎
マダニによるバベシア症
ウイルス感染症
色々な寄生虫によってもたらされる病気等…

どの病気も、犬猫たちを苦しめます
死にも至らしめます


そして、外での繁殖は近親交配で産まれる
犬猫たちもいます

近親交配によって産まれる子犬・子猫は
遺伝性疾患をもって産まれる可能性があります

当会でも、餌やり現場や
無責任な外飼育現場より
遺伝性であろう病気の犬・感染症の病気をもった犬たちを保護したことがあります


日々病気と闘いながら、
飼い主さんの元で亡くなった子
今も病気と闘いながら、懸命に生きている子…

病気を理解し、受け入れてくれた飼い主さんと出逢えたことが、何よりの幸せです

食欲が落ちた
体重が減った
検査の結果が良くなかった

日々の変化をとても気にしながら過ごしています
きっと、他の健康な子のお家よりも
1日の幸せ、1年の幸せは、
果てしなく大きなものだと思います…

新しい家族に繋ぐことができないまま
亡くなった子犬・子猫たちもいます

他の子達のように、ご縁を繋いであげたかった

生きて、もっともっとたくさんの幸せを
味あわせてあげたかった

きっと、人々の知らないところでも
生まれて、消えていく命が沢山あるはずです


「自然のままに」
そういった考えの人もいますが
病気になるのは、人間ではありません
苦しむのは、犬猫たちです




生まれた全ての犬猫たちの命に、
一生涯に、
責任がもてますか?




犬猫の殺処分問題は
「保護して譲渡」では
解決できる問題ではありません
ただ「かわいそう」で、解決できる問題でも
ありません
不幸な犬猫たちを増やさないために
「生み出さない」繁殖制限が重要です



先日の、動物愛護パネル展での掲示物です


飼い主のいない犬猫は
『糞尿・臭い・鳴き声に困る』
といった、地域の人を悩ます迷惑問題にも
なります
怒りの矛先が、犬猫たちに向いてしまうのは
あまりにも可哀想です


もし、「増えすぎて、一人では解決できない」
という人がいたら……
周りの人に、相談してみてはどうでしょうか




増やさない
迷惑かけない
集めない

中途半端な関わり方ではなく
犬猫たちが、生涯安心して過ごせるように
飼い主や餌等を与える人は
責任を持たなければいけません

「溢れでたところを救う」
では追い付きません
蛇口を閉めなければ!
不幸な命は増え続けます!