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 [東京 6日 ロイター] サッカーのJ1は6日、今季最終節の試合を行い、鹿島アントラーズがコンサドーレ札幌に1―0で勝利。勝ち点63でJリーグ発足以来、史上最多となる6度目のリーグ優勝。また、2度目の2連覇を飾った。
 一方、東京ヴェルディは川崎フロンターレに0―2で敗れ、来季の2部への降格が決定した。

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<J1:鹿島1-0札幌>◇第34節◇6日◇札幌ド
 今年の王者も鹿島だった。名古屋、川崎Fも絡んだ優勝争いの中、最終戦の札幌戦はMF野沢拓也(27)の決勝弾で1-0の勝利。2年連続6度目のリーグ優勝を果たし、総タイトル数をJ史上最多となる12冠に伸ばした。00、01年に続く2度目の連覇は史上初の快挙だった。今季は黄金世代のMF小笠原、中田が戦線離脱する苦しい1年。チームの輪で34節中17節で首位の座を保持し、激戦のシーズンを勝ち抜いた。
 涙はいらなかった。1年間の長い道のりの末につかんだ連覇。MF野沢を筆頭に選手が代わる代わる光り輝くシャーレ(優勝皿)を頭上に掲げた。オリベイラ監督が3度、宙に舞う。前節磐田戦で号泣した同監督も笑顔が絶えない。「連覇は難しいし、なかなかできないこと。それを達成できた」と笑顔がはじけた。
 最終戦前。昨年の浦和同様、絶対優位といわれる重圧もあった。試合序盤は動きが硬い。道を切り開いたのは、今季先発落ちに苦しんだ野沢だ。前半35分、ミドルレンジから右足を振り抜き、ゴール左隅を射抜いた。駆け寄る仲間を制し、ベンチ前に走って大きな輪をつくった。ともに不振だったFW田代とは「お尻ペンペン」のパフォーマンスで喜びを分かち合った。「出られない時でも、チャンスが来たらどれだけできるか考えていた」。
 内部崩壊したライバルの浦和とは対照的に、1つの闘う集団であり続けた。昨季序盤、ある選手が途中交代時に、不満からオリベイラ監督との握手を拒否した。冷静さを取り戻した選手が謝罪しようとすると、同監督は毅然(きぜん)とはねつけた。「私1人に謝ることは許さない。みんなの前で謝らなければならない」。主力でも甘やかさない。筋を通して不協和音を生ませなかった。
 選手を統制するのではなく、うまく乗せた。波に乗れない時期には、昨季の劇的優勝で雑誌の表紙を飾ったマルキーニョスの写真を選手に見せ「もう1回、同じ思いをしたいだろう?」と言って士気を高めた。
 主将のMF小笠原も鹿島の魂となった。5月にMF大道、船山が酒気帯び運転の不祥事を起こした時は「どうやったら2人を助けられるんですか?」とフロント幹部に食い下がって、厳罰回避を頼んだ。9月に左ひざの重傷で無念の離脱。リハビリは、あえてチームが練習中の午前に行った。チーム関係者は「満男(小笠原)は言わないけど、みんながいる午前にやることで背中で姿勢を見せていた」という。
 移籍1年目のDF伊野波には「もっと周りを使え。頭を使えば、お前の能力は2倍にも3倍にもなる」と助言した。長年主将だった本田氏が開幕前に伊野波に言ったことと共通していた。この日は控え選手とともに札幌入りし、チームを鼓舞。「(9月柏戦で)じん帯が切れた後もプレーした10分間がみんなに対するメッセージ」と笑った。
 試合後の札幌市内宿舎での祝勝会。壇上でオリベイラ監督は言った。「この選手と戦えて誇りに思う。私は言葉に表すことができないぐらい幸せな監督だ」。誰1人欠いても連覇のドラマは成り立たなかった。主役も脇役もない。そこに鹿島の王者たる強さが隠されていた。【広重竜太郎】
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 J1第34節(6日・札幌ドームほか=9試合)敵地だったことを差し引いても、昨季のような歓喜の爆発はなかった。「去年は必死で涙も出たけど、今年は普通だったかな」と内田。新井場は「ホッしたというのが率直な気持ち」と語った。タイトルを義務付けられたチームにとって、1リーグ制移行後初の連覇にも「ノルマを果たせた」という思いが強いのかもしれない。

【写真】初得点王・マルキ「日本人になりかけてる。あとは帰化だけ」

 苦しみ抜いてつかんだ優勝だった。今季は追う立場から追われる立場に変わった。鹿島相手に、ホームでもアウェーでも守備的な戦術を取るチームが増えた。9月には大黒柱の小笠原が負傷離脱するというアクシデントもあった。「去年とは全然違うプレッシャーがあった」と岩政。この日は引き分けでほぼ優勝だったが、本山ですら「いろんなことを考えて、寝付けなかった」という。

 それでも、結果を出した。序盤は札幌の意地にリズムをつかめなかったが、前半35分に野沢のミドルシュートで先制すると、あとは横綱相撲。ラスト3試合を、すべて1-0で勝ちきった。「ここへきて1-0で勝てるのが強さ」と野沢。オリベイラ監督も「一時は混戦となったが、ウチは負けてはいけないポイントでしっかり勝ちきった」と胸を張った。

 かつては追われる立場に立ちながら、相手の挑戦をはね返し続けてきたからこそ、“常勝”といわれた。そして今季の鹿島にも、当時の強さがだぶる。


 昨季のような勢いでつかんだタイトルではない。だから「達成感、充実感がある」(岩政)。新井場は「連覇だから。また来年は大変になるなあ」とつぶやいたが、その顔からは王者の風格がにじみ出ていた。(森本利優)

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