何年振りかで
富士のすそ野に広がる青木ヶ原樹海
その中を歩いた
天気が良かったので
空は青い
なんて気持ちの良い空間だろう
俗な表現だが空気がひと味違う
中はと言えば、少し暗い
思ったよりも明るいのは、
間伐のせいだろう
空をふさいでいるのは
この1200年くらいでできた森の木々
1200年の森は若者の森だ
木々には、緑の苔がびっしり
木の根元は溶岩の上で
タコの足のようにくねくね
足元の木のチップが
足の裏に自然のクッションとなる
ああ、気持ちイイ
森の中には溶岩が長れた痕跡だらけ
そう
言わずと知れた貞観の噴火(864年)
このあたり1面が焼け野原となり
大きかった「せの海」にも溶岩が流れこみ
小さな「西湖」と「精進湖」になった
その場所を足で踏みながらの散策
悠久の時を経て
今があることをしみじみ思う