今更、彼を語っても皆、周知の通りと思います。
しかしここでは、私が彼を知りそのサウンドにどれだけ魅了されたかを述べて
みたいと思います音譜

『Eric Patrick Clapton』

イギリス・リプリーに1945年3月30日に生まれていますから、現在満67歳
都合17回も日本公演し、その模様はNHK,BSアーカイブで
幾度となくアンコール放映されいますので、私が語るまでもないですが・・・

『知ったきっかけ』

私が15歳の時ですから、丁度高校1年生の時、日本ではグループサウンズが下火となり反戦フォークソングやヒッピー族、
かたやアイビーファッションが流行り始める頃ラジオから妙なファンファンと鳴る
ギターサウンドとボーカル・・・

これがバンド「クリーム」の「ホワイト・ルーム」でした。
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レコードシングル盤が一枚400円、LPを買うだけのお小遣いもない時代
擦り切れるまで聴きました。
このギタリストはどうやってこんな音を出しているのだろう?と思ったのがエリッ・クラプトンを追っかけるきっかけでした。
White Room Cream Studio Recording
http://www.youtube.com/watch?v=7iZwHjfev-o

その後、私は進学し彼を遡って調べると、彼の後から参加したジェフ・ベックそして
ジミー・ペイジが所属していた伝説のバンド「ヤドバーズ」だった事
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その頃はボーカルがメインでギタリストたちは伴奏者みたいな存在
丁度、ローリング・ストーンズみたいな感じですね・・・
Got To Hurry-Yardbirds
http://www.youtube.com/watch?v=y8EyscDesjY

彼はその頃からブルースに傾向し始め、日本ではシングルA面「フォー・ユア・ラヴ」がヒットしましたが、B面の「ゴット・トゥー・ハリー」は彼の作品
意見の相違でヤドバーズを離れるきっかけの曲でもあり、その後のサウンドにも通じた影の名曲です。

ヤドバーズを去った後、参加したのがブルースバンド「ブルース・ブレイカーズ」
ジョン・メイオールが率いていましたので
「ジョン・メイオール&ブルース・ブレイカーズ・バンド」として知られていますね

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ここでは水を得た魚のような彼のブルースギターテクニックが堪能できます。
All Your Love --- John Mayall's Bluesbreakers
http://www.youtube.com/watch?v=rUUEtCBhn_Q

しかし、ここでもヤドバーズの延長線みたいなグループ構成で彼には耐えられなかったのでしょう・・・

それから組んだバンドが「クリーム」私がエリック・クラプトンを知った伝説のバンド
リードギター: エリック・クラプトン(右)
ベースギター: ジャック・ブルース (中)
ドラム   : ジンジャー・ベイカー(左)$rominenzaの蕗美録倶

それぞれに個性が強く、まるで一人、一人がリード奏者であり、リードボーカルでした。
Cross Road
http://www.youtube.com/watch?v=pX6J5-13c-0
2005ロイヤル、アルバートホール版

この曲「クロスロード」は当時もスタジオ録音盤がなく、ライブ盤のみですが、3人の息の合ったステージとして、スタジオではこれに勝るサウンドが作れなかったのでは?と私はみました。
2005年に一度だけ再結成した60歳代でもこれだけはそれぞれがリードしてますね♪

これだけ個性豊かな才能の持ち主の集まりですからバンドも長続きしません。
それぞれにソロアルバムを出しましたが、クリームでないそれらはヒットもしませんでした。
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エリック・クラプトンは文字通り「ブラインド・フェイス」に参加
その後、「デュアン・オールマン、バンド」と組みましたが、デュアンの不合の死
そして「デレク&ドミノス]と・・・
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当時、「ビートルズ」ジョージ・ハリソンの奥さんに惹かれ
彼女を愛するあまりに作った曲が「レイラ!」そうです邦題「いとしのレイラ」
約8分に及ぶこの曲は単なるロックとして語れない物語的な名曲になりました。
Layla
http://www.youtube.com/watch?v=y14YX3E1S1w


その頃は「ビートルズ」も不仲から解散を予期する事もシバシバ
ジョージ・ハリソンが「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」を
作詞・作曲しましたが、どうしてもこの泣くようなギターサウンドが弾けないと
エリック・クラプトンに参加を要請しました。

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この間奏ギターソロは文字通り「泣くような音色」録音もドップラー的スピーカー効果を使っていますが、彼のギターテクニックで全くビートルズ色は出ていません・・。
While My Guitar Gently Weeps
http://www.youtube.com/watch?v=kk3Sez9TC9E

その後、エリック・クラプトンは薬物やアルコールに依存するようになり、愛する妻とも彼の
浮気・隠し子騒動で離婚し、息子の転落事故死など
波乱万丈の人生を歩む結果となりました。

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もうすぐ今月末で私も60歳、エリック・クラプトンは68歳を迎えます。
クラプトンは70歳で音楽ツアーを引退するそうです。
私のクラプトンサウンドは「ホワイル・マイギター・ジェントリー・ウィープス」で止まって
います。
ギターソロになってからのクラプトンは自然体でギターの原点、クラシックに向かっていますが
私のクラプトンはいつまでもブルースギタリスト・・・